ヒトは光合成を獲得するのか
もう何度となく類似の番組をやっていたりするので、あまり目新しさはないのではと思いつつも、ひとまず見始めてみた NHK スペシャルの「生命大躍進」というシリーズ。初回は「目」がどのように生まれてきたのかという新しい視点を中心に。
で、どうやら植物が長年発達させてきた光の強弱を感知する器官の遺伝子が、動物の遺伝子に取り込まれてあるときに急に目が誕生したのではなかろうか、という説であり、それを思わせるいくつかの事実が紹介されたのだった。
原始的な脊椎動物にあったという光を見極める器官の細胞が、植物の持っているそれと類似していることからそうしたことがおきたのではないかと推測しているらしい。また、ウミウシのなかには光合成をするものがあるとのことも。
これは、まさに「シドニア」の世界ではないかと。いずれ人間も光合成ができるように遺伝子変化を起こすのではないか。人為的か否かはわからないけれど。
現在世界の大問題のひとつとなっているのが食料。莫大な人口をかかえる中国はその食料を確保するためにアフリカをはじめ南米や欧州など世界中に手を回している。食料生産のための土地を確保するのはよいが、それに派生していろいろの問題が発生してきてもいるやに聞く。
付随して発生するのは水の問題でもあろうし、飲用を中心に水を巡る争いが世界で起きるのもまた時間の問題なのかもしれない。もちろんエネルギー確保の問題というのも存在するわけではある。
そうした中での解決策としてヒトの光合成対応というのは、あるいは現実的な試みとなるのかもしれない。シドニアの世界では基本食事は光合成でまかなって、補助的に咀嚼による食事が(ある意味楽しみとして?)あるというような位置づけかと思う。
もしも、そんな未来がくるとしたら、目を獲得したのとは逆に植物とのあたらしい同化といったものがおきてくると思うと不思議な感覚にもなる。
将来の食料問題などを解決するという意味において、どこぞの学者が(時としてマッドな?)すでに研究しているのかもしれない。などと想像しつつ見ているとなかなか面白かったりしたのだった。
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