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牛を引きずって、善光寺参り?

 善光寺の御開帳も半分を過ぎて、残り 20 日あまり。NHK-BS での新日本風土記でも番組が作られたらしく放送になった。

 で、番組宣伝が何度となく流れていて見る機会があったのだけれど、どうも気になってしかたないのだった。いわく、

牛を引きずってでも、詣でたい

 それはいったいどこの善光寺の話なのだろうか? と。どうして長野局の関係者はこれに意見を言わないのだろう? それともそういう意識のほうが間違いなのだろうか。

 善光寺の故事としては、不信心なおばあさんがいて、ある日着物だかなんだかを干していたら風に乗ってだか飛んでしまったのだったか、はたまた直接だったのか、結局牛の角に引っかかってしまい、これは大変取り返さなくてはということで牛を追いかける。

 牛はおばあさんが疲れて立ち止まったりすると、それを見てしばらく休んだりしつつ結局善光寺までたどりつく。で、おばあさんは自分の不信心を感じて、といったような話。

 「牛に引かれて善光寺参り」という言葉はあるが、牛を引きずって善光寺参りなどという言葉はないし、そんな故事もない。

 回向柱の奉納の際の行列では牛が先導することが習いになっているし、先の故事にならって歩いて善光寺まで行くという行事もあるけれど、だからといって牛を引きずってというわけでもない。いや、回向柱奉納の際は、牛がまさしく牛歩だからとときおり引いてやることはあるかもしれないが、現実的に言えば牛は引いても言うことを聞かないものだ。むしろ嫌がって進もうとしない。

 いずれにしても奇妙な文言なのに、なぜそのまま全国に流されてしまうのか。NHK はどうしてしまったのか。

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