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土曜日のお楽しみ

 新年度の NHK 土曜日。楽しみにしていた人も多いやに思う「ブラタモリ」が帰ってきた。某レギュラー番組が終了したことをうけて勤務体系が大幅に変わったために、平日昼間のロケが可能になったということでようやく東京近郊だけだったこれまでとは違い、全国へ出ようということだ。で、そのはじまりが長崎からだった。

 番組としては著名な観光地のようなところではなく、隠れた、あるいは知られざる歴史的な遺構や遺物といったものをとりあげることが多いので、それだけでも十分にほかにはない面白みはある。それは間違いない。ただ、前のシリーズのときも次第に傾向が変わっていったのだけれど、当初はもっとぶらぶらするのが主な目的だったはずで、そういう意味においては少し面白みはなくなってきてしまっているのも事実。

 今では入れ替わり立ち代り案内人が現れては「ご案内します」。あまりぶらぶらして発見する楽しみというはじめのころのような面白みはなくなってしまっている。むしろそれこそがブラタモリというタイトルそのものだったはずなのだが。

 同行するのは桑子アナウンサーに変わっていて、これはこれで悪くはない。そもそも新人だったころに長野局に配属されて頭角を現した桑子さん。好きなアナウンサーさんなのでうれしくないわけはない。ただ、広島に異動になってから BS の子供番組を担当するようにもなり(長野時代も首都圏向け番組の司会をやったりしていたので、はじめから目をつけられていたのだろうとは思う)、はじめは男の子っぽい感じがよかったのだが、すっかり女子力を高めてしまったらしく、かわいい女の子を演じているかのような印象がしてしまって、なにか違うなあというふうにも思ってしまう。新人のころの印象があるだけに。(それが悪いというのではもちろんないし、このあたりはあるいは本局からの演出的なものもあるのかもしれない)

 とりあえずは今後を待ってということにはなるのだろうなと。

 さらには遅い時間だった「凄ワザ」とかいうのが見られる時間帯になったので、それはそれで楽しいのだが、どうももったいつけて伸ばしすぎる嫌いがあって、そのあたりはよろしくない。せめて前後二回くらいで十分だろうにと。

 そしてドラマ「64」がはじまった。これも楽しみではあるのだけれど、いかんせん 22:00 からというのが少し悩みどころ。最近はこのくらいには寝てしまうようになってきたのもあって。やはり 21:00 くらいからの放送であればもう少し楽なのだがなあと。

 内容的には文句ないところではなかろうかと。小説の噂は聞いていたし、面白くないはずがないのだろうと。配役も今のところなかなかうまい感じでよろしい。民放の悪いくせは流行のイケメンタレントとかを多様して名前と顔だけで売ろうとするあたりではないか。もちろん、そればかりではないのだけれど、そうした傾向は少なからずあるように思えてしまう。

 いずれにしてもこの春の土曜日は少し楽しみになりそうなのだった。(いや、そろそろ初夏になろうかという季節か)

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