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「クラッシュ」 (人種差別テーマのほう)

 2005 年のアカデミー賞で話題になっていくつか賞もとったという「クラッシュ」。そういえばあったなと思い出すくらいで、実のところ J・G・バラードの「クラッシュ」の印象のほうが強くていけない。内容はまったく、まったく別物だ。

 で、人種差別をテーマにということなのだけれど、まあ確かにそういうことなのねとあからさまにわかる一方で、やや悪徳警察官が交通事故現場で危険もかえりみずに救助に向かうが、以前嫌がらせをした車に乗っていた女性が運転していた車で、女性は強烈に拒否。なんとかいいなだめて救助するとかがでてくる。

 いくつもの差別事案が複合的におきていて、それでいてそれぞれが少しずつ関連していたりして、映画だから仕方ないとはいえ、そんなにみんな関連してしまってよいのかという気持ちもあったり。

 で、それらがあまり重くはなく流れていって重いテーマであり、実態でありながらやや軽く描かれていくような印象もあって、いまひとつ見終わっても特にこれというほど残るものがなかったというのが正直なところ。悪くないとは思うのだけれど、そんなに高く評価されるようなものだろうか。

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 バラードのはこれ。交通事故による興奮がないと駄目という倒錯の世界。小説読んでいても、なんじゃこりゃ! という感想しか。映画はホリー・ハンターがいい演技だったので、そこはよしということで。

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