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大停電の朝に

 [ 県内過去最大38万戸停電 新幹線運休、道路も混乱|信濃毎日新聞[信毎web] ]

 [ 県内大規模停電 高圧送電線ショート 黒ずんだ跡複数確認|信濃毎日新聞[信毎web] ]


 朝、地元のニュースになったところ冒頭で停電のニュース。06:55 のこと。06:00 すぎに起きてコタツをいれたりしたときにはなにも問題はなかったし、あとから思うと電話機の時計もリセットされているということもなかったので、あるいは住んでいるあたりは問題なかったのかもしれないか、ごくわずかの時間だったのか。いずれにしても長野市、上田市、安曇野市など広範囲にわたって停電しているという話で少々驚いた。長野市といってもどのあたりなのかと。

 とはいえ長野新幹線(北陸新幹線長野経由)も長野・軽井沢間で運休していて(JR 的な表現では運転見合わせというらしい)、さらには信号機も消えてしまい警察官による交通整理が行われているとの情報もでてくるにいたって、これはどうも尋常ではないなと思うくらいにはなったのだった。

 「停電している」と連絡をもらったものの、ブレーカーが落ちたとか、昔ならヒューズが切れたとかなら個人で対処も可能だが、こればかりがどうこうできる話ではないので「復旧するのを待つしかないでしょう」と返すのがせいぜい。

 結局上田あたりは 09:00 ころに復旧し、新幹線が 09:40 ころに運転再開をし、全体としての復旧完了が 10:00 過ぎくらいだったという。

 ちょうど県の中央部あたりの主幹となる電線で障害が発生したらしく、それで沿線の地域でまず停電し、さらにはそこにつながっている新潟の火力発電の送電が過剰になってはいけないというシステム設定によってそちらはシステム的に切断されてしまったらしく、停電範囲が広範囲におよぶ大停電にいたってしまったらしい。

 調査はしているらしいがいまのところ具体的には不明らしく、実際時間がかかるのではなかろうかとも思われる。電機に強く依存した生活の脆弱さをあらためて思わせる事態。震災でそういうことは体感していたはずなのに、やはりのど元すぎればなんとやら。

 PC あたりが使えないというのは仕方ないにしても、電話くらいはなんとかしないと大変だ。携帯電話にしても充電がおわれば使えない。最近の固定電話機は電源を取らないと使えないタイプも多いので余計に面倒だ。旧来の電話機にはない機能もあるし便利ではあるけれど。仮に停電でも使える電話機としても IP 電話(光電話はとくに)では使えない。メタル回線はやはり維持するべきではないのかと思ってしまう。(NTT 的にはモバイルバッテリーを用意すれば大丈夫といって斡旋しているらしいが、それは本末転倒の対処療法でしかないような気がする)

 暖房にしてもそうで、コタツを豆炭なりにというのはなかなか厳しいが、ファンヒーターだけに依存すると燃料そのものは灯油でなんとかなっても、やはり電源がないと使えない。シンプルなストーブの確保はやはり必要なのではなかろうかと。

 幸いまだ寒い時期でもあったし、時間が朝というのもあり、冷蔵庫での不便というのは免れた面はあるものの、電子レンジで温めたりというのはできなかったわけで、そういうところのある種サバイバル技術のようなものも試されるところだったかもしれない。炊飯器もとまるわけで。とみたさんの奥さんは中途半端だった炊飯をガスで仕上げるという技を発揮されたとか。なかなか見事。

 東日本の震災があって、いろいろなことを実感し、対応・対策しなくてはと多くの人が思ったはずなのだが、はたしてどれほどそれが実現できているのだろうかと。ことがおきたときにすぐに対応しておかないと、またすぐ忘れてしまい、いざというときに不便を強いられることとなる。

 家具の固定とか済んでますか? 情報入手手段を確保してますか? しまったままで場所がわからなくなっていませんか?

 せっかくの機会にいろいろ再確認するべきだなと。

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