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雨水のころ

 雪が雨に変わるころという雨水を迎える。文字通りという感じに天気が少し変わってきた感もある。昨日はみぞれが降って、やがて湿った雪となって積もりだした。積もるとなるともこもことした雪はあっという間に数センチに積もっていく。

 とはいえどちらかというと暖かいのと、湿った雪であるということもあって、場所によっては路面が見えるといった積もり方。車が走ればすぐに融けてしまう。事実雪かきなどしなくても夕方にはすっかり融けてしまった。日陰になる部分に残るは、まあ仕方ない。

 そうしてきょうは朝からよく晴れていて穏やかな陽気。午後になっていくらか雲も増えてきて、風もやや強くなってきたかというところはあるものの、総じて暖かい。春も近いのかと思うくらいには、雨水という季節を感じるような陽気ではある。

 長野的にいえば「神雪(かみゆき)」が降るようになると、春も近いなと感じる。神雪もしくは上雪と書くのだけれど、上下(かみしも)というように東京方面、県内でいえば中南信で雪が降りやすくなる天候が増え、そちら方面で降る雪を俗にそういうわけだ。

 春先になると低気圧が太平洋岸を通過することが多くなり、結果太平洋側の地域で雪が降りやすくなる。気温もそうだが、湿った雪になることが多く、そのおこぼれの影響が北信に及ぶこともままある。春に特有の降り方なのだ。その意味ではいかにも雨水らしい陽気に変わってきたのだろうと感じることでもある。

 と言いたいところだが、実のところこの冬は案外はじめからずっとそんな降り方をしているともいえるのだった。東京にも積雪がといわれたのはこの冬何度目かというくらいだ。早いうちから比較的そんな雪の降り方をしているというのも近年の特徴といえばそうだけれど、この冬はそれがやや極端な感じになっていたようにも思う。

 その意味ではいまさら雨水という感じがしないでもない。

 なんにせよ、それでも確実に春に近づいているのは確かなようで、ひところのような寒さとは少し違ってきているのも実感ではあるのだ。

 なんだかんだといっても自然というのはそれなりにきちんとめぐるのだなと。次は自らの春をきちんと獲得しなくては。

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