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ハングリー・ラビット

 ニコラス・ケイジはわりと好きだ。二枚目というほどいけてないけれどブサイクというほど悪いわけではない。まあ、普通な感じがよいのかもしれない。ある意味ちょっと変な顔(ほめ言葉として)といえなくもない。ということでまあそこそこ不安もなく見始めた映画なのだった。

 話としては高校だかで教師をしている男。友達とカードゲームに現を抜かしている間に奥さんが暴漢に襲われて怪我をしてしまう。命を落とすこともレイプされることも幸いなかったものの、夫婦お互いに少し心に傷を負ったという感じ。

 病院にかけつけてひとまずは安静にしているというので待合室のベンチでぼんやりする。警察関係者かのように近づいてくる男。実は私刑団。警察にまかせておいてもいつ決着するかなどわからない。われわれは犯人を知っているし、依頼さえしてくれればすぐにでも報復することができる。どうする? というわけ。

 いやいや、そんな非合法なことはできないと突っぱねながらも、確かに警察にまかせていたからといって犯人がいつ捕まるかもわからないし、どのような裁きが下されるかもわかったものではない。どうしようかと内心揺れ動く。

 「もしも、頼みたいなら自販機でチョコをふたつ買え」といってその場を立ち去る男。結局、自販機のある場所にいってチョコ菓子をふたつ買ってしまう。その場の連絡役らしき男が姿を消している。

 その晩、すぐに犯人とおぼしき男が何者かに殺害される。妻から奪いとったらしいネックレスが証拠として返される。そして事件は終わったかに見えたが、それははじまりに過ぎなかったと。

 例の私刑団の男はたびたび接触してくる。この場所へ行け、なにをしろ。そして、事故に見せかけてその男を殺せと。

 すなわち、彼らは恨みを晴らしてやるという見返りに次なる仕事の実行者として利用しつづけている。自分たちは手を汚さずに。そして使えないとなればまた殺してしまう。秘密をばらされないために。

 ニコラス・ケイジ演じる男にも次々と指示がやってくる。従わなければ妻の命は保障しないぞとばかりに。家に不法侵入したり、いろいろと手を回し、ついには警察から追われる状況にまで追い込まれる。さあ、どうする。というあたりからなかなかドキドキさせてくれて見せてくれる。

 しかも警察内部にも仲間がいるということで、逃がしてくれたりかえって面倒になったり。もっともこれは最後の展開にもきいてくることで、そのあたりはあまりにも予定されている結末なので最後はいまひとつ新鮮さが足りない。それでも、なかなかうまく作りこまれたシナリオが全体を面白くしているのも事実で、なかなか楽しませてくれる佳作といってよいと思う。

B00MUF39DIハングリー・ラビット スペシャル・プライス [DVD]
Happinet(SB)(D) 2014-12-02

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