「応援よろしくお願いします」 ふたたび
野球のイチロー選手が入団会見で話したこと。
これからも応援よろしくお願いします、とは絶対に言いません。応援していただけるような選手であるためにやらなくてはいけないことを続けていくことを約束して、メッセージとさせていただいてもよろしいでしょうか。
ファンへの一言ということで答えたものなのだが、スポーツ選手へのインタビューで日ごろ何度も「応援よろしくお願いします」というのを聞いていて嫌だったので、「いいぞ、イチロー!」という感じでニュースを見ていた。
応援してくれなかったらやらないのか? 応援はお願いするものではなくて、あなたががんばっている姿にファンやその他の人がおのずとあなたを応援したいと思うものではないのか? 応援しなければやらないよ、みたいな物言いは違うのではないか? と感じてしまうのだった。
もちろん、応援してくれなければやらないなどというつもりはないのだろうけれど、その前後関係というか主従関係というかが反対ではないかと思うのだった。
だから、イチローが「自分は応援してもらえるような選手でいられるための努力を続けるだけだ」と、応援するかどうかはファンの事情であるし、自分がお願いするようなことではないということをきちんと分かっているよなあと。
ただ、最後の「させていただいてもよろしいでしょうか」は、あまりよろしくない。駄目だといわれたら訂正するってことなのか、と。ここはきっぱりと「メッセージとさせていただきます」と言い切ってよかったのにと、少し残念な思いもした。
とはいえ、今ちまたにはびこる「応援よろしくお願いします」を一掃するはじめになるとよいのだがなあ。
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