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鏡開き

お汁粉


 すっかり鏡餅とは無縁になってしまったのだけれど、特に考えることもなくお汁粉にしようと思っていた今日。鏡開きであった。

 鏡餅というとどうしてもカビてしまったり、そもそもすっかりひからびて固くなっていて割るのが困難。にも関わらず古き伝統てきには刃物を使わずに小さくするものというので、それに忠実に従おうとするとこれはもう至難の業。そうでなくてもむき出しの餅はカビカビになってしまってそれはそれで食べようという意欲を失うに十分だったりもしたもの。

 餅のカビは本当に気をつけないと結構な毒性があるので中毒を起こしてしまったりして苦しむことになる。取り除けば大丈夫とか軽く思っているととんでもないことになる。菌糸はかなり深くまではいりこんでいるので、十二分に深いところまで分厚く取り除く必要がある。

 そんなこともあって次第に旧来の形でむき出しの鏡餅をお供えするというのは、特定の場所以外ではなくなってきたかもしれない。

 そんなこともあってメーカーではパックしたものなども出すようになったのが 30 年あまり前くらい? ただ、一体成型だったのでこれもまた食べるのに不便ということで、近年では入れ物の形だけお供え型で、中にはパックされた切り餅がはいっている、などというものまででてきた。これなら確かに楽ではあるけれど、もはや鏡餅とは別物になってしまった感は否めない。

 同時にお休みを利用してというところではこのあたりで行われるどんど焼きとかさぎちょうとか呼ばれるお焚き上げで餅を焼く行事。松本方面では三九郎といったりも。

 これもまた日付てきに昔から変化してもきたし、時間帯にしてもかつては夕方とか夜だったりしたものだけれど、今では昼下がりにというところも多くなった。役員さんにしても準備やら始末やらを思えば明るいうちのほうが便利。子供の安全という意味でもよいかもしれない。

 ただ、やはり夜であってこその炎のよさというのは失われてしまっているのは否めない。まあ、時代は変わるのだからしかたないし、確かに行いやすいのはあるのだ。

 成人の日が移動祝祭日になってしまったために、もはや本来の意味を失ってしまっていることを思えば、成人式だって雪のなか行う可能性があるこの時期ではなくて、夏場にしたほうが行いやすいってのはあるのではないかとは思うのだが。地域によっては夏場にやったりするのだし、むしろそちらにあわせるほうがより便利なのではないかとも。雪のなか晴れ着を気にして歩くより、よほど安心のようにも。

 さいわい雪ということもなく、どんよりした空ではあるもののさほど寒くもない今日。どんど焼きにはありがたい天候かもしれない。鏡餅もどんど焼きで焼いた餅もないけれど、普通にお汁粉をつくっていただく(作り方は手抜きで、あんこをお湯でといておいてから電子レンジで加熱して、焼餅をいれてできあがり)。正月明けの楽しみのひとつ。楽しんでばかりもいられないな。

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