2014 年秋アニメの記録
2014 年秋アニメの記録。
■七つの大罪
はじめは見ていなかったのだけれど七つの大罪というワードを扱うアニメが重なったのもあって、ためしに見てみたところ案外正統(?)なファンタジーでもあり、団長のとぼけたエロさ加減が楽しかったのもあってつい見ていた。このごろはちょっとありがちな無茶苦茶な、さながらドラゴンボールの末路みたいな雰囲気もあってちょっと不安もあるものの、そこそこ楽しめている。このペースだとどうあっても 1 クールでは無理だなと思っていたように 2 クール目にはいっているけれど、連載中ということを抜きにしてもまだまだ終われないのではないかという感じが。
■異能バトルは日常系のなかで
途中までは見たのだけれどやめてしまった。どうもあまりに無意味なぐだぐだばかりな感じで。「六畳間の侵略者」みたいな展開ならばまだよかったのだけれど。半分以上は見ていないので多くは言わない。
■トリニティセブン
こちらも七つの大罪というワードが使われていたもの。もっともキリスト教にいうそれとはあまり関係がないようで(それは七つの大罪も同様ではあるか)。まあ、魔道とハーレムアニメということ。設定の壮大な感じとはうらはらに、案外あっさりと 1 クールで終わってしまったので(物語そのものは続いている。連載中でもあるし)、いまひとつ物足りない終わりという感じも。なんとなくエロい感じばかりが目だってしまって、物語そのものはちょっと弱かったのかなとも。キャラクター設定とかは魅力的なので、もう少し展開がすっきりしていたらという感じも。恐らくはしばらくしたら続編があるのだろうなと。
■結城友奈は勇者である
どうやら讃岐の宣伝アニメとしての側面があったのではという「うどん」押しのアニメ。勇者部という部活動の真の目的は外的をやっつけるために選抜されたお社に属する少女たちといったもの。なんとなく「まど☆マギ」みたいな雰囲気の絵であったり、内容そのものも似たところがあったり。外的をやっつけていくたびに勇者が身体機能のなにかを失っていくとか、やっつけたと思ったそれらがまた復活していて何度でも襲ってきて再現がないのだと実はわかるとか。この世はもう実際終わっているのだとかだったり。そういうダークなところとか少女ばかりがある種契約を結んでといったところは本当によく似ている。結局はハッピーエンドに終わるとはいえ、その過程はいまひとつあいまいな感じもあって、なんとかがんばってみましたという終わり方だったような。
■デンキ街の本屋さん
ちょっと際物的な部分もあったりでどうしようかと思ったけれど、最終的にはまあそこそこほんわかした恋愛物語という感じで、まあよかったのではないかという。先生さんがうぶすぎて、もうね。というくらいにはよかったです。まあ、散発的なネタアニメなので。
■ガールフレンド(仮)
見るつもりなどはなくてなんとなくだった。これってゲームのアニメ化だったのかしらん? ゆえに内容はあまりなく、雰囲気で毎回終わるというところがなんというか。まあ、そういうものだったのでしょう。
■SHIROBAKO
この秋では一番かなという。アニメ製作の舞台裏そのものをアニメにしてしまったという、ある種発想の勝利みたいなところが。もちろん、誇張されている部分もあるではあろうけれど、そのドタバタぶりをうまく作品にしているので、アニメファン心理としてはうまく捕まえているのではなかろうかと。少なくともドーナツを食べたくなるというサブリミナル効果は絶大ではないかと。作中作品である「エクソダス」も終わったので、てっきり 1 クールだけと思っていたらまだ続くそうで、そうなるとこれは上手に終わらせないとかえって失敗してしまうということにもなりかねない。評価も期待も高いであろうと思うので、さてどう着地させるのか。
■旦那が何を言っているかわからない件
5 分番組ということもあるのだけれど、そもそもがネタ作品なので長くやるような感じでもなく、はじめの 3 回くらいでやめてしまった。つまらないということではないのだけれど。
■暁のヨナ
出だしからきっちりひきつけてくれるあたりはなかなかうまいのだけれど、そこまで物語がたどりつくのは半年くらい先なのではないかと思うと、ちゃんと続くのかという不安がなくもなし。中国的な舞台と設定で、オープニングテーマもそれっぽいものを用意。あえて歌詞などいれずに曲だけという演出もいい雰囲気を出していて、それだけでも期待が高まる。展開としては王家を追われたひ弱な姫を助けて仲間を探し、復習を遂げに戻るのか? という感じ。世界観としては「精霊の守人」みたいな感じなので、ファンタジー系が好みなら合うのかなと。2 クール目にはいるけれどはたしてこれで終わるのかどうか。
■アカメが斬る
夏から続いて 2 クールで終了。なんだかんだで王を倒してエスデス将軍も倒して、なんとか帝都を新しい政府で変えていくというところまでやって終わり。漫画はまだ連載中みたいではあるので最後は別物かもしれない。ナイトレイドの仲間がことごとく死んでいってしまうのはちょっとと思わないでもないが、生き残ってばかりというのも不自然な感じになってしまうので仕方ないのか。それにしても後半はどんどん死んでいった。こういう超人戦闘系というのはドラゴンボールを例にするまでもなく、次第にエスカレートしてしまうのでその限界というかが難しい。その意味ではまあぎりぎりという感じに収められたのかも。面白くは見たのだけれど、ちょっと脱力感が残る作品。
■天体(そら)のメソッド
円盤が存在したときの 10 話くらいまでが、半分くらいでもよかったのではないかという感じ。そして、ノエルの役割がいまひとつ見出せないところが演出の不満か。最終的なところがわかっているのになかなか展開させないとか。さらにはシオネがやたらと反発する理由がまったく見えない・理解できないところとか。最後のそれはわかりやすいくらいだが、そこまではまったく意味不明すぎる。結末でノエルが復活するのだが、これも果たしてよい演出だったろうかという感じは残る。洞爺湖方面の宣伝もかねたアニメだったかと思うのだけれど、コンセプトだけで作られてしまっていて、内容に乏しかったというのは否めないのでは。ただ、キャラクターの動きに関しては一番すぐれていたアニメだとは思う。エンディングなどは秀逸。
■失われた未来を求めて
1 回目ですでにして事情はわかっているにもかかわらず(未来から過去にやってきて、起こってしまう事故をなかったことにしようと画策する)、そこにまったく触れることなくたどりつくことなく、延々とうだうだとした日常を描き続け、最後の最後になって解説モードで未来の様子とリンクして描きなおしてみて、さてどうだというのはちょっとがっかり。そうそう安易に過去の事実を変えることができずに何度も時間遡行しているというのも十分わかっていたのに(幽霊騒ぎで)最後のネタばらしがいまひとつ唐突なのだった。時間ものでは全体を通してのきっちりした脚本作りをしないと面白みがなくなってしまうのではないかなという好例ではないかとも。
■ヤマノススメ セカンドシーズン
夏からの 2 クール目。途中多少のインターミッションを置きつつも、谷川岳にとうとう登って終わるというところまであせらず、かといってだらけることもなくきっちりと描いていて好感が持てた。最後はあらたな友達もできたわけだし。安易な山登りの薦めということでもなく、きっちりとした装備や準備、心構えといったところまでさりげなく出しているあたりもよかった。1 クールの最初を見ていないのが残念。
■テラフォーマーズ
なにやら異様に力をいれていたようだったけれど、冒頭はあまり面白いとは思えず、なんとなく気持ち悪さしかなかった。中盤(火星についた)あたりからなかなか面白くなってきたのだけれど、そこでふいに終わってしまった。いろいろ事情はあるのだろうけれど、そこまで力をいれていたのならば継続してやるべきだったのではないかと。いったいあれはどうなったのだ? というふいな終わりは、せっかく面白くなってきたというのにがっかりさせるだけだ。
なんだかんだといいながらもよく見たものだなあ。継続は「七つの大罪」「暁のヨナ」「SHIROBAKO」。冬では「神様はじめました」の続編があるらしく、これは先のやつをようやく全部みたのだけれど、夏目友人帳などとも違ってまた面白いので楽しみにしている。ほかはまだよくわからない。いや、アニメばかり見ていてはいかんなあ。
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