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小寒

 小寒だから寒さがやってきた。というわけでは必ずしもないわけだけれど、不思議とそのタイミングがよくできていたりしてなるほどと感心してしまったりする。

 もっとも、この冬の場合にはすでにして強い寒さが昨年のうちにやってきていたりするので、あまり感動がないというか驚きはさほどなかったりする。実際、予報としてはそこまで厳しい予報ではないようでもある。

 先日の「日曜美術館」で川瀬巴水(かわせはすい)という版画家を知る。かのジョブズも気に入ってまとめ買いしたとか。確かにこれが実によかった。日本人の心をぐっとつかんで離さないようななにかがある。

 夕暮れとかの薄暗い感じの作品が多いというのだけれど、その中にポッと明かりがさしている部分があって、実はそれはいかにもな作り物としての光。実際的では決してないのだけれど、作品としてはその光が非常に重要な位置をしめていたりする。

 どんな作品であれ虚実をうまくとりまぜることが、より現実っぽく、あるいはより幻想的に、魅力を与えるということはあるもので、しかもそれが何度も何度も試行錯誤された上で最良を目指そうとしていた巴水の過程がわかってくると、さすがだなあとしかいえなくなる。

 絶筆となったという中尊寺金色堂の雪景色を見ていて、どうしてこうも日本の雪景色というのは映えるのだろうかと思った。海外のそれにはこの手の感覚というのを感じないと思うのだけれど。まさに日本的な侘び寂びといった風情が雪景色には存在するのではなかろうかと。

 その金色堂で、スケッチの段階では存在しないひとりの僧侶の後姿をどこに置くかを最後まで逡巡して書き直していたらしい。寒々とした景色のなか、人の温もりがぽっとさしているような一枚が、なんとも素敵なのだった。

 日本というのは不思議な国だなあと。まあ、炬燵にあたりながらぐだぐだとつらつらと思うだけなのだけれど。

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