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お節今昔

 久しぶりに「日本人のしきたり」などひもといてみる。おせち料理というのは、そもそも季節の変わり目の節句に年神様にお供えするお節料理であったと。やがて大晦日の年取りの晩に食べるようになり、節句のなかでも一番重要な正月に食べるものをさすようになったとか。

 つまり、おせち料理というのは大晦日に食べるのでそれまでには作り終えなくてはいけないと。大晦日に作っていてもぎりぎり間に合うことは間に合うものの、あまりよろしくないかもしれない。というか、そういう忙しいのも大変である。

 実際、かつてのことを思い出しても(いや、今だって基本はそうだけれど)、大根などの煮物であったり黒豆であったり、いろいろのおせち料理用として作ったものも大晦日の食卓に並べるということはしていたのだったな。正月まで食べずにとっておく、などということはしなかった。

 そう思うと、先日「きょうの料理」で土井善晴さんが言っていた、おせち料理は作ったら正月まで食べないというのはちょっと異なることなのかもしれない。もちろんそれは大晦日を含んでいるのかもしれないし、仮に厳格に正月までは食べないということだとしても、それもまたその人、その家の流儀なのでどうこうということでもない。

 さらには、当初は松の内の間じゅう食べていたというが、そのうちに三が日に食べるものという意識になってきたともある。まあ、そのあたりは食生活が豊かになって(ある意味贅沢になってとも言える)、そうそう一週間あまりも同じものを食べ続けるという我慢がなくなってきたということもあるのかもしれない。

 もっとも最近でいえばそれすらもすでになくなってしまい、おせち料理そのものを食べないという人、家庭もあるいは多いのかもしれない。まして手作りするようなことなどは。

 まあ、言葉にしろ文化にしろ、時代とともに変化していくことは避けられないところではあるものの、まったく失われてしまってからでは取り返しがつかないことというのも多いもの。細々とでも残していきたいものだなあとは思うのだった。

 今年も暮れ行く。


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