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冬の峠はまだもう少し先

 なにやらここへきてちょっと珍しい冬至なのだと騒がしいけれど、だからといってなにがどうということでもないというのもまた確かで。19 年に一度くらいというのも、ということは結構あるのだなあと思ってしまうのは、それこそ珍しい人なのかもしれない。

 それはさておき、冬至。

 風邪をひかないようにとかいろいろいわれる風習の言い伝えも、考えてみるとそのこと自体にはあまり意味はないのかもしれない。もちろん、確かにそういう面があるのは確かなのだけれど、それはつまりきょうこの日に限っての話ということではなく、寒い時期全般を通じての知恵、ということなのだろうから。

 だから、ゆず湯だってきょうに限らず冬の間は要所要所でやればよいのであろうし、かぼちゃだって手軽でおいしいし栄養もあるのだから、ひと冬のあいだに何度でも食べればよいのだし。きょう一日だけかぼちゃを食べて「さあ、これでもうこの冬は風邪をひかないぞ」とか言っていたら、かえってそれはお莫迦さん、ということにもなりかねないのでは。

 今年もかぼちゃをといつもの冷凍かぼちゃを用意してはいたのだけれど、実は購入した直後にかぼちゃをもらってくれということでいただきものをしてしまい、どうせならということで早速に煮て食べてしまったのだった。大きなものだったのもあってちまちまと数日食べていた。そんなこんなできょうはひとまずかぼちゃもなしということに。実際、黒豆を煮始めてしまっているので鍋がない、という事情もある。まあ、そもそも冷凍ものなので年が明けてからにでも食べることにしようかと考えている。

 一方でゆず湯というのは考えてみるに、生まれてこの方覚えがないのだった。そのためだけにゆずを買ってくるというのもなんなので無理もないかとも思う。やはりこの手のは生産地ならではということかもしれないし、銭湯であるとかそうした大きな浴場にこそふさわしいことなのかもしれない。実際、菖蒲湯とかりんご湯とかも経験がない。

 ということで、何度かかぼちゃでも食べて、この冬も乗り切りたいと思う冬至なのであった。

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