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キャピタリズム マネーは踊る

 さあさあみなさんどんどんお金を借りてください、これをこう担保にしてくれれば簡単にこんなにお貸しできますよ。ほらほら、いいでしょう? 欲しいもの、あるでしょ? ほらほら。

 すみません、お金が消えました。破綻しました。お願いですから政府さん助けてください。助けてください。わたしたちが悪かったんです。調子に乗りすぎたのです。はい、ありがとうございます。これで会社はなんとかやっていけます。

 貸した金を返せないだと? じゃ担保にした家をもらっていくまでだ。さっさと出て行け。こちとらちゃんと証文もお国の後ろ盾もあるんだ。文句言うやつは容赦しないぞ。さあ、とっとと出て行け。住むところがないとかこっちには関係ないんだよ。

 という映画。

 とまあ、ドキュメンタリーにおいてはある主張があって、それにそった内容にしたてあげるのが常であるので、この映画ですらそういう面を否定はできないのだろうとは思う。

 とはいえ、実際起きたことを思い出せば、確かにそういうことも起きていたというのはわかっているわけで、莫大な公金(税金)をもらってなんとか持ち直した金融機関が、そんなことも忘れて貧しい人々への傲慢な仕打ちになんの恥じもいだかないというのは、やはり犯罪的行為といわれても仕方ないわけで。いや、法的にどうこうというのはよくわからないけれど。それでも税金によって生かされたのなら貧しい人々も税金によって救われてよいのではないかという言い分は確かにある。

 問題はそれをうまくやれるかどうかというところなのだろうな。うまく泣きついて、いいくるめてまんまと公金をせしめることに長けた金融機関に対して、一般の貧しい人々にはそんな知恵も度胸もツテもなにもかもないわけで。

 リトルアメリカ的な歩みをしてきた日本としては、似たような風景が見えるようになっているようで、ますますそういう傾向は加速していくのではなかろうか、などとも。

 この選挙のさなかに配信されているあたりがなんとも皮肉にも思えたりするけれど、まあ特段そういう意図はないのかもしれない。

 結局、お金というのはあるところで回るばかりだし、たとえ志を持っていたような人であっても、権力や金を持つようになるとヒトが変わってしまうというのは常のこと。そしてそれを貧しいところへ還元しようというとすぐに社会主義とか共産主義とかいわれてしまうのは、ちょっと違うのではないかとも思うのだが、ひとたび持ってしまうと守りにはいるというのもまたヒトの常なのだからどうしようもないのだろうなと。

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