水曜日のエミリア
先月あたりだったかにいろいろ見ておきたいなと思っていた映画をすっかり見逃してしまって少々気落ちしているところ。ナタリー・ポートマンというのでそでも見てみようかということで見る。
どうやら弁護士で弁護士事務所に就職してそこで男性弁護士にひかれて、気がついたら相手のほうからアプローチされて。でも妻子があってそれもわかってつきあって妊娠して結婚。先妻とはすでに折り合いが悪かったというのだけれど、小学生くらいの男の子は男のほうが引き取っている。ということで、結婚即母。
けれど、いきなり新しいお母さんといわれたって子供は困るばかりだ。実際やや冷たくあたる。ポートマン演じるエミリアも子供の扱いにとまどって時につらくあたってしまったり。当然それをなじる者もでてくると。学校の送り迎えは水曜日だけがエミリアの領分で、ほかはどうやら先妻のやとっているシッターなのか女性がやってくる。彼女には子供もなついているし、先妻がなにかにつけ口をはさむし、むしろ彼女に敵対するような行動をシッターもとる。
先妻との折り合いが悪くなったのもあってエミリアを誘い、結婚するまでになったものの、最近はそのふたりの仲も微妙になりつつある。生まれてきた女の子イザベルは三日で亡くなってしまった。自然死とは処理されたものの、後半にエミリアが自分が死なせてしまったのだと打ち明ける。疲れから母乳をあげながら寝てしまい、目が覚めたら赤ん坊が息をしていなかった。救急を呼んで処置してもらったものの助からなかった。赤ん坊の突然死はよくあることなのだと後半にも告げられるのだけれど、エミリアはずっとそのことを悔いている。
離婚した両親との行き違い、夫婦の間の行き違い、連れ子との行き違い、あれやこれや。疲弊して別々に暮らすことになり、けれどなぜか子供の言動から事態が少し変わり始めて医師である先妻がイザベルの死についてあらためて調査し、間違いなく突然死の症候群であったのだと医師としてエミリアに告げ納得させる。その後夫だった男(離婚したのかどうかはよくわからない)に会いに行くが冷たい対応で結局よりを戻すことでもなく。
ところが、先妻が結婚するという話から事態がまた変わりはじめてしまい、どうやらまたよりを戻すということで終わる。父親とも和解したり。
悪くない物語ではあったのだけれど、なんだかちょっと違和感みたいなものが残っていてもやもやした感じ。まあ、結論としては、ナタリー・ポートマンもすっかり大人の女になってしまったのだなあという。
原題は「LOVE AND OTHER IMPOSSIBLE PURSUITS」。水曜日のエミリアというのは確かに象徴的な彼女の立場を表してはいるものの、ちょっと意味不明なところもあるし、もう少し違ったほうがよいのではないかという感じはする。まあ、原題ではちょっと哲学的な重さがつらい感じでもあるけれど。「OTHER WOMAN」というタイトルも目にしたけれど、それもちょっとなあ。
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