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海街diary 6 四月になれば彼女は

 ようやく読めた。いや、手にしてから読み終えるまではあっという間なのだけれど、読める形を待つまでが実に長く感じられたのだった。昨年末にたまたま某所から電子図書券なるものをふたつもらうこととなって、どちらも SONY の Reader Store のもの。さて、これをどう使おうかと思っていたときにすでにでていた二冊か三冊を買ってみたのだと思う(たかだか一年前というのに、もうこの記憶力)。

 気に入って続きも買うことにして既刊の 5 巻までは読んだのだった。過去の刊行ペースを調べるとおおむね一年半で続刊がでているので、次は今年(2014 年)の 6 月くらいだろうとあたりをつけて待っていた。ところが一向に気配がないので遅れてしまうかと思って忘れていたころに、tako さんが発売日だとかいわれているのを目にしたのだった。それが 7 月のこと。やや遅れたとはいえ、やはりおおむね一年半の刊行ペースというのはあっているらしい。

 ところが印刷されたコミックスは出たものの、今度は電子書籍化される気配がまったくない。ものによっては同時くらいにでているのにどうしたことかと思ってもどうにもならない。電子書籍として一番向いているのはコミックだなという持論にならい、途中から印刷されたコミックスを買うなどというのもどうもおもしろくないのでひたすら待つことに。

 予約の案内などもずいぶんと見ていたのだけれど気配がなく、すっかり油断していたところへふいに入荷しましたとのメールが届いたのが 10 月下旬。うれしい反面、もう少し心の準備のためにも事前に情報を流してくれたらよいのに(^^; などとも思ってしまうのは少々腹いせに近いものもあったかも。

 とにもかくにも入手して読んでみたら、相変わらずの土地と人と風景と。風と光と暖かい日差しと。「いちがいもんの花」では遺産相続にまつわるあれこれを出しつつも、しっかり笑いのツボも外さない上に、しめはきっちりとまとめてくるそのうまさ。やっぱり日本女性の着物姿はかわいいよ、とか。

 アジフライとかまたまた相続とか、次女の狙った男を必ず落とすために「まずは胃袋から」作戦に鼻息も荒いところとか。すずの進学をめぐるあれやこれやも、「あー、そういうのってあったよなあ」とつい思い出してしまうくらいに、誰もがきっと身近に思う経験がそこに。

 方向音痴の直人だからこそたどりつくことができた地図にはない居場所。誰しもそんなどこかを探しているというのもあるよなあとか。

 ああ、次はもう一年半待たねばならぬのかあ。(連載を読め! という話でもあるが、どうやら季刊らしいので、それでもなかなかに待ち時間があるようなのだった)でも、楽しいことを待つのは、悪くない。

409167058X海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)
吉田 秋生
小学館 2014-07-10

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