どーにゃ?
なにやら鳴り物入りで喧伝されていた NHK の新作アニメ「山賊の娘ローニャ」。BS なのでまあ見られないし、別によいかと思っていたのだけれど、初回スペシャルという 1 回と 2 回を一緒にしたものだけはウェブの配信などにもしているようで、GYAO!(このほど GyaO! からロゴを変えた)でも無料配信というので見てみることに。
黒豆さんとかとみたさんがちょっと微妙な反応をされていたので、かえって興味があったのだった。で、確かにやや微妙なのかと。物語そのものが分からないので、原作由来なのか、はたまたアニメーションとしてのそれなのかはわからないけれど、やや面白みがないというのはある。見ていて違和感があったのは、絵柄のことかもしれない。どうやら背景はこれまで通りの背景担当の方が手書きで実際に書いた絵をスキャンしてという印象なのだが、人物など動かす部分(セル部分)はどうもフル CG という感じ。もっと素直にいえば、劣性なディズニーアニメーションといった感じ。
ディズニーアニメによくあるのっぺりした感じの絵柄・色合いなので人物が妙に浮いてしまう感じがある。というか背景の一部になっているというか。また、口パクと台詞がずれてしまっているのも違和感の一因。動きも非常にディズニー的で、それを意識してなのかどうかはわからないけれど、父親的な(ジブリ的な)それと妙にまぜこぜになっていて奇妙な動きに見えてしまったりもする。
ローニャの母親はドーラにしか見えないし、ナレーションはなんだか「コナン」を意識しているのかという感じだけれど、無用なのではないかとも思える。
アニメーションとして質が低いとかいうことはないものの、物語としてみたら続きも見たいと思わせる引きに弱い。というかまったくないといってもいい。BS だから見られなかったけれど、まあそれでも問題ないなと思ってしまえるほどに。
オープニングの曲そのものはいかにも谷山浩子でなかなかよいのだけれど。
ことによると製作に使っているソフトがディズニーのそれと同じとかそういう事情はあったりするのだろうか? ディズニーアニメになりきれないディズニーアニメでも見ているかのような感じが一番残念感を強めているのかもしれない。
いずれにしても続きは見ることができないので、あくまでも初回分だけを見た個人的な感想に過ぎないです。最後まで見たら、あるいは傑作なのかもしれないですし。
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