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「ひとり」のこと

 ふと「ひとり」(篠原美也子)が Youtube あたりにあるだろうかと思い検索していたら意外なものが見つかってしまったのでメモなど。(いや、以前 Youtube で見たような記憶も実はある)

 [ 2014年夏のこと・前編 ]

 [ 2014年夏のこと・後編 ]

 [ [mixi]篠原さんの曲が盗作されています。 - 篠原美也子 姉御! ]

 当該の歌については知らなかったのだけれど、まさかそんな話がこの夏に起きていて、しかも続報が今月はじめにあったばかりだったとは。嘘もつき続ければ本当になる、などというのはよく言われることだけれど、それを地で行っていたのかという思いと、いくらなんでもという思いとちょっと複雑な感じがしないでもない。

 たしかに mixi のほうにもあるように、篠原美也子という今ではややマイナーな知る人しか知らないという感じの歌手では世間的な認知度がそう高くなくて、結局気がつける機会を逸したまま今日にいたっていたということなのはあるのだろうなと。

 篠原さんご本人による前編を読んでいると、ライセンスというか出典というかそのあたりだけ修正してこれからも歌っていってはどうでしょうという提案は、もう二度と歌わないことで謝罪の意思としたいという相手の意向からかなわないままらしいが、歌につみはないとでもいう粋な提案だったかもしれない。

 それはともかくとして、JASRAC の存在意義というものについて今回知るにつけ、あの団体は本当になんのために存在しているのだろうかと思ってしまう。もはや他人の権利で儲けているだけの悪徳団体みたいな感じさえしてしまう(実際にそうだというのではなく、あくまでも存在意義ということを考えたときの必要性という観点において)。曲を作った本人、著作権者でさえ金を JASRAC に払わないと CD などを作れないとかいうのはなんなのだろう。あとから返ってくるからいいという問題ではないような気がする。

 出産も病気ではないからという理由で参院にたいして一時的に費用の全額を支払わなくてはならないのにも似ているというか。それにしても権利を預かって管理しているだけで著作権は管轄外ですからとかいったいなんのためにあるのだろうかと。いやまあ、その通りとしかいえないとしても本当に必要なのだろうかと。

 まあ、それはそれ。

 30 年あまり前。たまたま FM から聞こえてきた「ひとり」の曲名と篠原美也子という歌手名をメモしたのがはじまり。その後すっかり忘れてしまっていたのだけれど、後年になってようやく CD など買って聞き出したのだった。そのころにはもう日本を離れていて活動はされていなかったかもしれない。

 すっかり噂を聞かないなあと思っていたある日、新聞だったかに記事がでていてアメリカだかから帰ってきてインディーズレーベルで CD を出したというようなものだったか。しかも、出産まで。驚きの連続。その後はしばらくウェブをチェックしたりした時期もあったのだけれど、最近はすっかりご無沙汰になってしまっていた。

 「ひとり」をはじめとして「風の背中」とかいい歌も多いのだけれどなあ。ちなみに高橋会長もお好きなようで「おお!」と思ったのも新鮮な思い出。

 こちらはもう入手できないのだなあ。

B00005GCUB海になりたい青
篠原美也子
テイチクエンタテインメント 1993-05-21

by G-Tools


 このアルバム所収の曲らしいが持っていないのだった。

B00005IWZB新しい羽根がついた日
篠原美也子
SONG BIRD 2001-04-24

by G-Tools

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