ほぼ放送事故(でも、とりあえずがんばれ!)
お昼前の NHK ラジオ。天気予報とおしらせを地域から放送している。終了近くなって無音になって、「?」と思っていたらなにやら小声で男性の声がする「しゃべれ! しゃべれ!」。アナウンサーは若い(おそらくは新人の)女性だった。「気象情報!」といわれて「気象情報をお伝えします」みたいな声が。しかし、それすらもあっという間に終わってしまい、また沈黙。そして「気象情報とお知らせを○○がお伝えしました」みたいな声がはいってまた無音。そして「JONK こちらは・・・」の例のやつがはいった。
おそらくこのごろたまにみかける新人のアナウンサーさんなのだろうけれど、お知らせを早く読み終えてしまい時間があいてしまった。で、なんとなく困ってそのまま黙ってしまった。プロデューサーさんか誰かが、このままでは放送事故になってしまうとあわてて声をかけたという事案だったのではないかと。
新人さん時代ではおそらく誰もが似たような経験をしているように思うし、実際過去の放送でも類似の例はあったもののここまでというのはなかなか(^^; きっと直後にひどく叱られたのではないかと思いつつ、そういえば同じ人が 12:15 からのニュースも通常は読むはずなので、さてどうなるだろうかと聞いていると、さすがに夕方のニュースを担当もするベテランの男性アナウンサーが読んでいた。きっと仕事にならない状態だったのではないか、と想像してみたりして。
数年前には朝の時間にとんでもないことがあって、地域の 5 分ニュースになったら普段着のおじさんがでている。おどおどした感じでアナウンサーではないことはすぐわかる。必死に原稿を読もうとするのだけれど緊張もあってかほとんど言葉にならない。結局ろくに原稿を伝えることもできないまま時間が終わってしまった。あれはいったいなんだったのか? と思っていて次のニュースのタイミングでは見慣れたアナウンサーさんがスーツ姿で登場した。とくになにも断りはなく普通に。
想像するに(想像だけはたくましいので)本来読むはずだったアナウンサーさんが遅刻したとか寝坊したとかでもう時間がない。誰でもいいからとにかく読め! というようなことだったのではないか。記者とかでもない感じだったし、あるいは技術方面の人がしかたなく読んだのではないか、というような状況だった。あれもまあ放送事故といってもよい状況だったなあと。
今回も一応規定的にはなんとか放送事故をまぬかれたのだろうけれど、ほとんど事故といっていいレベルになってしまっていたので始末書はまぬかれないのかもしれない。まあ、そうして一人前になるしかないわけではあるけれど、放送事故ということの認識を果たして持っていたのかどうかという点はちょっと気になる事例だったかもしれない。それくらい近頃はそういうものが実質的にはなくなったからかもしれないけれど。ラジオは映像がないだけに音声が切れてしまわないように十分に経験をつまないと駄目というのはあるよなあと。
ただ、最近のラジオでは結構無音状態が続くことがあるというのもまた事実ではあったりするのだ。どうしてしまったのだろう?
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