新米の候
全国的に新米な季節だけれど、夏場の暑さはよかったものの、寒暖の差が激しかったり、かと思えば雨が続いたりとなかなか複雑な感じだった今年。それでも稲の作柄はおおむねよいようで、台風があいついで襲来するこの頃ではあるものの、まずはちょっと胸をなでおろすそんなこの頃。いや、別に稲作農家なわけではないのだけれど。
近年は米の消費が減っているとか言うのだけれど、自分のことでいえばまったくそういうこともなく(いや年齢的なそれはあるわけだけれど)毎月 10kg の米をちゃんちゃんと消費しているのだった。いろいろ思うにパンや粉ものにかかるもろもろよりもよほど安上がりで、簡単ではなかろうかと。
昨今の米は精米がよいのでよほど古い米でもないかぎりは、汚れを落とす程度に洗えばよいだけだし、電気炊飯器のお世話になる現代においては炊飯の手間はとても楽。土鍋的なものでガスを使って炊くというのもよいけれど(時間もさほどかからず、確かによりおいしいだろうとは思うものの)、手軽さを思うとつい電気炊飯器に。
それはともかく、新米だ。今年も新潟の親戚から届いた新米をわけてもらったので早速に炊く。やはりねばり具合といい甘みの具合といいうまいなあと。で、ついご飯をおかずにご飯を食べるような状況になってしまい、ついつい普段よりも余計に食べてしまうということになるわけだ。毎年だいたい初回はそんな感じだ。
そういえば以前 arton さんがうまい米というかまずい米を食べていたのだなあといったようなことを書かれていて、東京の人でもそんなものなのだろうか、などと思ったのだった。いや、東京だし、それなりに食べ物には興味深々な方だし、そこそこおいしい米を食べているんじゃないかと思ったら、なかなか出会えていなかったということなのかなと。
新潟の米だけがおいしいというわけでは決してないものの、やはり土地柄というのは確かにあって、魚沼群あたりでとれる米のおいしさというのは確かにあるなと。地元の米だって別にまずいということではないし、それなりだけれど、新米のもつ魅力とあいまって余計にということを考えてもやはり土地のもたらす味わいというのはあるなあと。
おいしいものをおいしいうちに楽しませていただくということで。
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