フレフレ少女
なんとなく見たことがあるような気がしつつ見始めると、いまひとつ記憶にない。ところが時間がたつとところどころで見たような気がしている。どうやらテレビで放映したときに途中から見たらしい。ということで前半はとくに見覚えが薄く、なるほどそういう話だったのかと新鮮だった。
男子にも部活にもとくに関心はなくて、恋愛小説ばかり(?)読んでいるような女の子が、人並みに野球部の一年生エースに恋してしまい、野球部やらチアリーダーやらはいろうとうするけれどうまくいかず。そもそも野球部には同じ目的の女子マネージャーが山のようにすでにいる。
そんな中で団長ひとりしか残っていないという応援団の窮状を耳にして、入団するのだがそもそもほかに団員がいないのでまともに活動もできない。野球部の彼のためにも応援しなくてはならないという強い信念で団員の募集に奔走すると、あちこちから落ちこぼれたような団員三人がようやくはいってきて、人数的にはなんとか格好がつくようにはなった。
とはいえ急遽集められた団員ばかり、応援なんて知らないし、余計なことはせずに居場所が欲しいといった感じのメンバーだったり。そんな急造の応援団がまともに応援をできるはずもなく、野球部の試合にいったものの惨憺たるものでそれもあってかどうか試合は負ける。おまけに相手の応援団には、こんなひどい応援団とはエール交換したくないといわれてしまう始末。
それを見かねたふるーい OB 団員が集まって団員全員を合宿に連れ出すと。どこぞのお寺のようなところ。女子一名も例外なし。厳しいしごきに逃走をはかったりしつつも、しだいに応援することの意味とか感じるようになって最後は立派な応援団員にと。
そうしてむかえた野球部の地区大会。いやな思い出ばかりあるので応援を拒否され、さまざまな別の大会で実績をつくり、とうとう野球部の応援。応援の甲斐もあってかどうか、どんどんと勝ち進み、ついには決勝戦。相手はエール交換は拒否のいわくつきのチーム。
そもそも負けたことをきっかけに期待のエースがその学校に転校してしまっているので、もはや応援団にいる意味はないという状況。しかもメンバー集めに力を発揮した立役者なのだからと団長にまでされてしまうとか。女の子なのに。そして卒業までは団服(つまりはつめ襟。女の子なのに)を着ることになったり。
で、勝利もここまでかという最後の最後にねばって応援して、優勝してしまうという。いわくつきの高校にエールを送ったらちゃんとエールを返してくれるとか。まあ、感動的なお話なのでありました。
というかそんじょそこらの女の子がつめ襟で応援団長やってもちょっとと思ってしまうけれど、そこは新垣結衣がやるともうなんでも許せてしまうというような。かわいいは得。いや、でも本当にさまになっているから見ていてすがすがしい。ちゃんと卒業式をすませたら「もう女の子に戻ってもいいでしょ」みたいに言ってセーラー服だかに着替えているあたりの演出も、想定通りとはいえ、ベタとはいえ、なんでも許せてしまう。かわいいは強い。
そういう映画。
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