映画:鈴木先生
テレビドラマでやっていて映画にもなったということらしい。らしいというのはもちろんテレビは見ていなかったのでなにも知らないから。ただ、なにやら噂は聞こえていたので(なんだかすごいらしいぞ、的な)一応見てみましょうかというところで映画を見たのだった。
みずからの理論、鈴木メソッドで教育改革を、みたいなキャプションがついているものの、それについて映画ではよくはわからなかった。いや、ある程度でてくるのだけれど、それがなにか目新しいものにも独自のものにも見えないのだった。
妄想たくましい鈴木先生が、好意をよせる(?)女子生徒との妄想をしてしまってという場面もあったりするのだけれど、映画ではさほどそのあたりが生かされるということもなくすぎていく。ギャグなのかシリアスなのかわからないような演出なのがどうにも見ていて落ち着かないところも。
たとえばそれが「金八先生」のようなどちらかというとシリアス・まじめ路線で熱血一直線といった感じで、息抜き程度に笑えるところもいれてみました、というのならばそれはそれなのだけれど、どうもそのあたりが中途半端に思えるのだった。
最後に卒業生の賊が押し入ってお気に入りの女子生徒が辱められそうだというのを助けにいく。どうやら隣の校舎の屋上あたりから助けようかとしていたようで、彼女のほうは鈴木先生に向かって助走をつけて走っていって飛び移ろうという。いや、校舎のその距離は絶対無理でしょうというのをやってしまう演出。さすがにちょっとやりすぎなのではとさらに熱が冷めてしまう。
生徒会役員の選挙にかかわる一連の展開は、それなりに見ごたえもあってよいだけにどうにも全体をつつむ中途半端感が残念に思えてしまうのだった。
ちなみに鈴木先生が好意をよせる女子生徒は、「花子とアン」でももを演じた子であるし、どの役かはわからかったものの朝市の人もでていたらしい。うーん、ももちゃん美人だわ、というところばかり印象に残るのであった。それはそれでよいか。
![]() | 映画 鈴木先生 通常版 [DVD] 角川書店 2013-07-04 by G-Tools |
| 固定リンク
コメント