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ツイスター 2008

 子供のころに巨大な竜巻によって両親を失った姉弟。姉は後に竜巻研究者となり著書も出しているが、竜巻を脅威と考えて楽観視しない姿勢から、どちらかというと世間からは煙たがられている。弟はとある町で保安官をしている。両親の死を理由としてやや疎遠な関係が続いている。

 姉には高校三年生の娘がいるが、仕事が忙しくてなかなか娘と対話する時間もなく、娘は母親は自分をかまってくれないと嫌っている。父親は不明。

 竜巻研究ということでハンター的な危険な仕事も多く、たまたま娘の学校へ竜巻が向かいそうだというときになんとかたどりつこうとするが警察官が立ち入りを禁じていて先に進めない。娘には竜巻の危険を知らせるべく電話をかけるが、演劇の練習に夢中なことを理由にわざと出なかったりしている。そうこうするうちに学校を竜巻が直撃。さいわい娘をはじめとして生徒にもこれといった怪我はなかったが、迎えにくるのが遅いと機嫌を損ねる娘。

 そんなことがあってからしばらく旅行に行こうと誘う母。旅行とはいっても弟の家を訪ねるというものだが、いってみて娘が知るのは、演劇好きな娘の進学先として演劇に熱心な大学の見学をしようというもの。弟の住む地域にある。

 自分のことも考えてくれていたんだとよろこぶ娘ではあるが、どこへ行くにも竜巻のことが気になる母。本来竜巻被害など経験したことのない土地にまで最近は竜巻が発生するということもあって気になっている。折悪しく弟の住む土地で竜巻が発生。

 竜巻などあるはずがないと住民などは思う。テレビで人気のお天気リポーター? の男性が取材にやってきていて、解説をするはめになる母親。かつて大学でともに気象を学んだ仲らしい。

 やっぱりここまできても竜巻のことばかりだし、本当はそのためにここに来たのだろうと思い込む娘。こっそり家を抜け出して地元の金持ちのどら息子の口車に乗ってでかけてしまう。そこへ巨大な竜巻発生の知らせ。リポーターはヘリコプターを出すので一緒に乗ってくれと母親に頼む。巨大な竜巻に飲み込まれようとしながらなも間一髪生還する。

 そのころ娘はどら息子の父親が作ったモデルハウスに。携帯電話の電波も通じない。当然男としてはよろしくしたいという下心。娘は次第に不安になって抵抗し逃げようとする。

 物語としては当然そこを巨大な竜巻が襲うという構図になる。母親や弟たちが必死に探してようやくモデルハウスにたどりつく。竜巻はすぐそこまで。

 とまあ、娘がそこまでひくつになって母親を毛嫌いしなくてもよいではないか、もう少し考えろよ的な演出だったりするので少しげんなりもする。気候変動でこれまでありえなかったはずの場所で巨大な竜巻が発生するというまあありがちなシナリオもまあ許せなくはない。とはいえ、なんだか焦点の定まらないような物語ではある。

 リポーターの男性に実はあなたの子供よと打ち明けるのもなんとも唐突であったりするし、竜巻の存在そのものが都合よすぎるところも。

 邦題はヘレン・ハント主演の「ツイスター」をひきあいにしたかったのだろうけれど、あの映画のテーマの一貫性とか物語としての面白さには及びもつかないという点では、かえってマイナスに働いてしまうのではないかと。

 もちろん、「ツイスター」だって、トンデモなところはあるのだけれど、それを感じさせない背景ができているというのが違うわけで。「ツイスター」をまた見たくなった、という意味ではある意味成功なのかもしれないか。


 (カバー画像はイメージです)

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 ヘレン・ハントがとってもかっこよくキュートなのだ。

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コメント

茨城に住んでいた時に自宅に立てこもっていた中学生が家ごと飛ばされて亡くなるなんて事もありましたけど…
米国のは規模が全然違いますね。
家が丸ごと吹き飛んでいるのが、日本のみたいに帯状じゃなくて見渡す限りなんですよ。
テレビのヘリコプター生中継で"Lefts only bathtub"なんて言ってるから何だと思ったら、家の基礎に造りつけになっている風呂桶に雨水が溜って、それだけ残っていたり…

幸い当地は竜巻って聞きませんけど…って先日屋根壊れたんでしたっけ。

投稿: のら猫 | 2014.08.27 10:02

さえぎるものがない土地がゆえにあちらのはすさまじさがまた違いますよね。
まあ、日本でも近年は少し様子が違ってきているようではありますが。
我が家はたいしたことではなかったですが、ことによるとちゃんとしてないので強風で一部がなくなるかも(^^;
トタン屋根が飛んだところはありましたですね。
風の強さからしたら比べ物にならないくらいに小さいわけですが(^^;
無事がなによりです。

投稿: ムムリク | 2014.08.27 11:08

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