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月は無慈悲な

チラシ: スーパームーンを観測しよう


 ホームセンターのちらしにあったもの。いつもよりも大きく見える(あくまでも数値的に)月を観察しよう、ということらしい。

 が、非常に危険なのでやめておくことを推奨したい。これらの機器そのままでは。

 デジタルカメラで満月を撮影しようとしても、そのあまりにもの明るさにそのままでは白飛びしてしまうわけで、月の光というのは思う以上に強いものだということをまず考えておかなくてはいけない。

 件の双眼鏡は 10 倍、望遠鏡(というかモノキュラーというか)ではバローレンズを使っているとはいえ 90 倍だ。付属品を見る限りにおいてムーングラスが付属しているようではない。こんなもので月を観察していようものならば翌日は眼科医に行くことになりかねない。

 以前も書いたような気はするけれど、望遠鏡で月を見るのであればムーングラスは必須だ。太陽のときにはサングラスが別にある。減光具合が異なるのでそれぞれ用途がある。これなしで満月をずっと見ていれば確実に目がはれる。

 10 倍の双眼鏡のほうがまだよいとは思うものの、倍率はやや高めであるしできれば避けるほうが無難。なにより 10 倍程度ではさほど変化がないので月など見ることはやめて星野(せいや)を観察する程度にとどめるほうが無難だ。

 販売する側はそうした事情などいっさい知らずに広告を作っているのであろうけれど、危険な行為だということをもう少し認識すべきではないかとは思う。

 少なくとも何も知らない人がこうした光学系を購入しようというのであれば、やはり専門店を一度は訪ねるべきかなとは。まあ、最近はそういう店が少なくなってきたというのはあるのだけれど。

B0018HILMIVixen 天体望遠鏡用オプションパーツ ムーングラスND 37222-5
ビクセン 2011-11-08

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4150117489月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)
ロバート・A. ハインライン 牧 眞司
早川書房 2010-03-15

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コメント

あ~、千葉に本部のあるD*の広告かな、本猫も気になっていました。
月面写真の露光はSSでF5.6、1/250程度、要するに快晴の屋外とほぼ同じですから。

閑話休題。
望遠鏡の広告(素人向け)って何で倍率に拘るんでしょう?
一番重要なのは対物レンズ径、倍率は焦点距離とアイピースとの計算で求められるからいちいち書かなくてもいいんですけど(笑)
ちなみに件の広告の組み合わせでは有効径に対して倍率上げ過ぎ、ボケボケにしか見えないでしょうね。
あ、合成F値が大きくなるから眩しくないってか?((;・・ヘ)

投稿: のら猫 | 2014.08.07 04:33

カメラや望遠鏡についてきちんと理解している人であれば倍率よりも口径や口径比(あるいはレンズ構成とか)で判断するのでしょうけれど、素人(一般の人)にとってはやっぱり倍率が示すインパクトが強いというか分かりやすいのでしょうね。
有効倍率という概念も通常はあまり知られていないので仕方ないですね。確かにあげすぎですよね(^^;

投稿: ムムリク | 2014.08.07 10:01

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