海月さんにコロコロされたい
Reader Store からコミック 1 巻だけ 100 円(税別)セールというおしらせが届いたのだった。例によってなぜか付与されるポイントが届いていたので、たまには購入に使ってみようかと思ったのだった。多くは寄付にまわしてしまうのだけれど、たまにはと(今回も残った端数は寄付になる予定)。
そしてつらつらとリストを眺めていると目に入ったのが「海月と私」。そういえばしばらく前に arton さんがまとめ読みされていて(3 巻くらいまで?)よかったと書かれていたように思い出したので、それならばと気になっていた。
ということでさっそくに購入して読んだ。うん、よかった。海月のような彼女にころころと転がされる人生も、またよいではないですか! と声を大にして叫びたいくらい(叫ばないけど)。旦那さん、そうでしょ? とか思わず握手してしまいたいくらいに(できないけど)。
三部屋しかないという小さな海辺の民宿。旦那さんとおばあさんの仲居さんとで営んでいたけれど、仲居のおばあさんが亡くなってしまい、せめて予約のはいっている分だけはお客をさばいて春には宿をたたもうと思っていた旦那さん。短期の仲居さんを募集したところ、すぐにあらわれたうら若き娘さん。
なんだかふわふわしていて狐か狸にばかされているのではないか、明日になればふいに姿を消しているのではないかという不安を覚えつつも、そのなんともいえない空気にお客の評判もよく、ものおじしない性格でなんだかこちらがむしろ揺り動かされているようなと。
そんな海月のような彼女と旦那さんの私とが織り成す、ゆるやかな物語がなんともしみる。あー、これはすっかり海月の彼女にやられてしまっている。ころころと転がされてみたい。そんな衝動にかられても、まあそもそも妄想にすぎないのですぐに消えてしまう。旦那さんがうらやましい所以。
ということで、やはりこれはいいね!
(でも、続刊を読むのはしばらく先になるかと思われ)
![]() | 海月と私(1) (アフタヌーンKC) 麻生 みこと 講談社 2013-08-07 by G-Tools |
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