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群青の夜の羽毛布 【映画】

 映画になっているのは知らなかった。あるいは原作を読んだのは映画化前ではあるので、噂程度には知っていたのかもしれないけれど、もうすっかり忘れている。2001 年のことらしい。

 内容としては原作を読み直してみて大筋では変わりがないようで、細かなところは変更している部分もあるが、それで特にどうというほどではない。映画という時間枠のなかでどちらかといえばうまくまとめたといえるのではなかろうかと。

 父親がおかしくなってしまう原因についての描写はややわかりにくいところがあって、そのあたりはもう少し工夫があってもよかったのではないかとは思うものの、ほかはまあまあ。

 物語そのものよりもどちらかというと主演の本上まなみというところでひかれたというのも正直なところ。実際この不思議なさとるという役どころになかなかあった配役だったのではないかと。玉木宏はまだまだ新人くらいのころなのかという感じで、それがかえってよいかもしれない。なによりも藤真利子さんがベテランとして迫力を感じさせるところが見事。

 結末は原作よりはやや軽い感じに仕上げてあるので未来への希望も持ちやすいのかもしれない。ただ、作品としては可もなく不可もなくという感じのところでしかないかもしれない。

 余談ではあるけれど、原作がそうであるのだけれどこのタイトルだ。羽毛布というのだけれど、どういう毛布なのだろうとは思う。原作でも特に毛布とはあるが羽毛布などとはかかれていなかったと思う。居場所のない家のなかでさとるが子供時代からの古い毛布にくるまっているときにだけホッとできる、そんなライナスの毛布のような位置づけで登場するのだが。

 ただ、ただの「毛布」でタイトルにしてしまうとやはり座りが悪いので、そういったゴロで決まったのだろうか? などと思ってみたりもするのだけれど。さてさて。

 ほんじょファンならばおすすめ。

B00008Z6L2群青の夜の羽毛布 [DVD]
山本文緒
ポニーキャニオン 2003-05-21

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