地球で発電しよう
E テレ「大科学実験」を久々に見る。「地球ドラマチック」の延長線で。案外と再放送も多いので、さてきょうはどうだろうかと思いつつ見ていると、まだ見ていないものでなかなか面白いことをはじめた。
銅線を縄跳びのようにしててにもつ。くるくると回してまさに縄跳びならぬ銅線跳びをする。線の両端は電流計などにつながれており、くるくる回すと針が触れる。つまり、発電している。
はじめにやっていたのはちいさな銅線と永久磁石の組み合わせだった。銅線を回すと磁石に近づいたり離れたりを繰り返していてメーターが触れる。
地球も巨大な磁石なのだから、大地に対して銅線を回しても発電できるはずだ。ということで大実験がはじまる。
はじめは一人。豆電球はつくだろうか? つかない。豆電球を点灯させるのに必要な電力量を調べる。銅線縄跳びで得られたのは及ぶべくもないほどきわめて小さい。
よし、人数を増やそう。
エージェント 10 人あまりがペアを組み、6 メートルくらいの銅線をぶんぶんとみんなで回す。少し回すとへとへとだ。そもそも銅線をそんなふうに回すなんて普通はしないし、そんなふうにはできていない。
豆電球は? やはりつかない。いろいろ考えて調べているうちに、どうやらそれぞれの同期が肝心だとわかる。さあ、タイミングを合わせて回すよ。メーターの針は少し大きく触れた。よし、これだ。
さあ、ここからが大科学実験の本領発揮。300 人近い人を集めて総延長ならキロメートルくらい? の銅線を準備。もち手の部分とか人の配置とか考えて長いながい銅線を広場に配置していく。それだけで 4 時間かかったそうな。
さあ、みんなタイミングをペースメーカーさんに合わせて回すよ。せーの。しかし、発電量は総量としては増えたけれど、まだまだ豆電球をつけるにはいたらない。
だめだ、だめだ、タイミングが合ってないよ。もう一度、いい? いくよ。せーの。でもやっぱりばらばらだ。
いい加減みな疲れてくる。これ以上は無理そうだということで、もうなんでもいいからぶん回せ! せーの。結果は却って発電量が下がった。
コイルを巻いたモーターを利用した手回し発電機。これに豆電球をつなぎひとりで軽くくるくると回す。豆電球は明るく輝く。
地球を磁石にして発電するのは簡単ではないようだ。だからやってみなくちゃわからない。大科学実験で。
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