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旺文社文庫

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 ある意味パブーのそれと似たようなものかとも思うのだけれど、ビューワー環境としてはさすがに優れているというところか。ということで遅まきながら「本の未来」を読んでいる。で、そうかそんなにも早くから闘病されていたのだなといまさらながらに知って、ふと数年前にまた思いを戻してしまったりしている。

 まあ、それはそれとして。

 「パソコン創世記」という本を書かれたということで、経緯を読んでいるとはてさてアノ話なのか? と思っていたものの、出版元についてははじめのうちはかかれていなかったのでわからずにいたけれど、その後具体的に書かれた部分にいたってやはりそうなのかと理解したのだった。旺文社文庫の廃刊はそれなりに一大事な事件だった。

 書店にたいしては在庫の返品が通知され、たいていの書店はそうしたろうと思うのだが、たしかすべてではなかったと思うけれど一部を残していたのだった。当然それらはもはや返品もきかない商品たちだ。売れずにいればいわゆる”しょたれ本”になりかねない(というか事実上そうであるわけだけれど)措置だから、そのあたりは書店や担当者の判断の難しいところ。とはいえ、返品すればそのまま断裁処分されてしまう運命なだけに、いくらかでも売れるであろうというものはなんとか残しておきたいということでもあったのだったなあと。まあ、わたし自身は担当だったわけでもないのだけれど。

 多分そのくらいのタイミングでだったか「透明人間」とか何冊かは購入したようには記憶している。

 もしも手元に旺文社文庫を持っているならば、よほどでない限りは手放さないほうがよいかとは思う。二度と入手できないから。そうではなくても本との出会いは一期一会というところが多いので、そうした教訓からも「買えるときに買っておく(金銭的にというよりは、そこに求める本があったときにという意味において)」を貫かないと悲しい思いをすることになるかもしれない。

 ま、そんな大仰にかまえることなんてないさ、というのもまた真実ではあろうけれど。

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