ツレがうつになりまして。
夫のツレと妻のハルさん、そしてイグアナのイグの暮らし。まじめな、そう生真面目なサラリーマンのツレがある日”うつ”になってしまい、会社を辞めることに。ハルさんが漫画の仕事やイラストの仕事をもらってはなんとか生活していく。そんな厳しい”うつ”との共生の様がズキズキと描かれて、痛いやら辛いやら。
ハルさんだって穏やかに受け入れられるばかりじゃない、そんなところも素直に描かれているあたりも好感が持てる。映画だから脚色ももちろんあるだろうし、もっと大変なことだってあるだろうと。まあ、それはそれ。具体的な付き合い方やら治療やらについてはもっと別で考えるべきで、映画として少し自分自身を見つめなおすきっかけにする。それができたらよいのではないかと。
あくまでも脚色のうちとは思うのだけれど、最後のところで意外な伏線がうまく生かされていて、しかも直前までまったくそのことに気づかず、あまつさえ別の伏線に誘導されてしまったあたりがなかなかにくい。それだけでもうすべて「よし!」と思えるくらいの作品なのだった。
堺雅人はもちろんのこと、宮崎あおいは本当にいい役者だなあと思わせてくれる。ちょっと辛いところもあるけれど、見てよかったと思える久々にホッとできる作品かなと。
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コメント
興味はあるのですが、見ようとする気力が出ない鬱猫です。
この→http://comhbo.net/mental_energy/index.html 雑誌連載のコラムは読んでいますが…
そんなに良い出来ですかφ(..)メモメモ
投稿: のら猫 | 2014.06.02 17:24
当事者の方からしたらことによれば違和感とかあるのかもしれませんが、やはり映画であり、漫画でありなのでということもあるかもしれませんね。
細かいところはおいても宮崎あおいはかわいいからよいのだ! という意味ではおすすめしたいと思います(^^;。
投稿: ムムリク | 2014.06.02 20:33