« ホルダーの謎 | トップページ | 動画サムネールを作らなくなってしまった »

エイリアンが人類を救う

 E テレ「地球ドラマチック」でカブトガニを見る。しばらく前の「家族に乾杯」で糸井重里さんが登場のときにもたまたま出てきていて、カニといいつつもカニの仲間ではなく蜘蛛の仲間なのだと言っていて驚いたのだった。

 今回の番組ではなかなかそのあたりは出てこなかったが、サソリや蜘蛛の仲間なのだそうな。番組で一番驚いたのは、人類の生命はカブトガニによって保たれているという現実があまりにも知られていないということ。

 カブトガニの血液は青いのだが、これは鉄ではなく銅を含んでいるためで、この青い血液は細菌があるとすぐに固体になってくれるので汚染されているかどうかがすぐにわかるのだとか。この LAL (ラル)と呼ばれるものが医薬品や医療器具の検査の段階などで重要で、これなくしてそれらの製造はもはや考えられないような状況らしい。

 当然、そのためにはカブトガニから青い血液を採取しなくてはならない。アメリカで大量に捕獲されて採取施設に運ばれてその 30% を採取して海に返しているという。当初はとにかく海に返せばよいという考えだったらしいが、他の研究者の研究によってもといた場所に返さなくてはカブトガニは生きていけないことがわかってきたらしく、捕獲場所に返すようになっているとか。

 とはいえ、15% あまりは血液をとられて活動がにぶくなったまま死んでしまうという。採取にかかわる専門家は「人類の役にたっているのだから、そのくらいの代償は許容できるもので、カブトガニも満足だろう」みたいなことをいっていてそれはどうなのかとは思った。人間の都合だけで言っている発言であって、カブトガニにとってはまったくかかわりのないことでしかない。

 青い血液を人工的に作り出すことはまだできていないということでもあるし、本当に共生関係を持ちたいのであれば、もう少し謙虚な考え方をしないと本当に絶滅してしまってからでは遅いのだがなあと。

 そうして医療で重要な役割を果たしているにもかかわらず、ほとんどその事実を知らずにいる、知らせずにいるという現状はまさしく主従関係を暗示しているかのようで。

 カブトガニには目が 5 つあるとか、そのうちのひとつは体の下面にあるとか、いろいろ興味深く見たのだった。下にあるのはもちろんひっくり返ってしまったときにも周りが見えるようにということでの進化。また、蜘蛛の仲間ということからもわかるように複眼なのだという。

 いずれにしてもそこまで重要な役割をになってもらっているのであれば、もっと本腰いれて保護していかなくてはいけないだろうな。

 ちなみに番組はドイツ制作だったようなのだが、タイトルは「ALIEN CRAB 」。まあ、映画「プレデター」みたいなイメージはあるのでわからないでもないのだけれど。本当に英語的にはそういうのだろうか。手元のデイリーコンサイスを見たら horseshoe crab となっていたけれど。

|
|

« ホルダーの謎 | トップページ | 動画サムネールを作らなくなってしまった »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28835/59856833

この記事へのトラックバック一覧です: エイリアンが人類を救う:

« ホルダーの謎 | トップページ | 動画サムネールを作らなくなってしまった »