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リセット BRINGING UP BOBBY

 詐欺を働きながら生活する母オリーブと息子ボビー。ボビーが家の前の道路でスケートボードで遊んでいると車にはねられる事故にあうと。運転していたのは不動産会社を経営する富豪のケント氏。たんまりと慰謝料をふんだくれるとオリーブは行動するものの、相手はいたってよい人で、そんなオリーブを決して邪険には扱わない。そのうちにそれなりに親しみさえ覚えるようになると。

 そんな中で隣人の通報によってオリーブは逮捕されてしまい 8 ヶ月収監されてしまう。身寄りがないのでボビーは保護施設に預けるしかないうえ、親権の問題などもでてきてしまい、ケント夫妻がオリーブを訪ねてある提案をする。ボビーを自分たち夫婦の養子にしたいと。夫妻にはボビーと同じくらいの年頃に亡くしてしまった子供があって、妻はそれがずっと心に残っていた。もう一度子供を持てるということに期待も持っているらしい。

 一方でオリーブはいつでも会いにきてよいのだと。このまま出所を迎えてもまっとうな養育ができるという見方はしてもらえないだろうから、そのほうがお互いのためではないかと。

 結局それしかないということで養子の話をうけ、ボビーは夫妻のもとでクラスようになるが、金持ちの子供しか通っていない学校ではどうしても居場所がない。そこへときどき昔の悪友が悪い誘いをもちかけたりもする。オリーブが出所してたびたび夫妻のもとを訪ねるが、住むところもないため悲惨な生活をしていることに見かねてしばらくは一緒に暮らさないかと持ちかけられて好意を受ける。

 ところがボビーはボビーで悪意のない出来心でケントの妻の衣類をひとつ盗んできてオリーブに渡してしまい、それを返そうと忍び込んだオリーブはついたくさんの衣類を前にわれを忘れてしまい、そんな様を見られてしまう。さらには昔の仲間がそんな金持ちから金をふんだくるいい計画があるとオリーブに持ちかける。

 誰よりもボビーを愛するオリーブが最後にくだす決断。とまあ、母親の愛のよい映画ともいえるのだけれど、どうも展開そのものは中だるみのしてしまう感がある。オリーブが逮捕されるにいたる経緯もどうにも不明瞭でしっくりしない。

 ベースは悪くないのだけれど。邦題のリセットというのは話がわかればなるほどとも思うが、やや直接的な感じも。もっとも原題をもってきてもそれもまたしっくりしないかもしれないけれど。ミラ・ジョボビッチとしてはちょっと毛色の変わった作品というところでの価値はあるかも。

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 おなじ「リセット」でもこちらは好きだ。

4101373280リセット (新潮文庫)
北村 薫
新潮社 2003-06

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