エンドレスウィーク
テレビそのものは好きだし、どちらかといえば見たいと思うほうではある。といって見られないからイライラする、というようなこともなく、見ないで過ごすのも苦ではない。どちらかというと見たいと思う番組が少なくなってきた感があるので次第にニュースとか気象情報とか、あげく E テレ(かつての教育)の番組とかを見ることが増えてきているというようなことはあるのだった。
まあ、見たらそれなりに面白いのかもしれないし、そのあたりはなんともいえない。
一方でアニメ方面は不遇の地なので、東京とか名古屋とかいいなあと思うことも多かったのだけれど、近年のネット配信がそのあたりを少し埋めてくれている。そんななかこの春からはあまり興味をひくものがないなと思ってやりすごしていたのだけれど、ふとみた「一週間フレンズ。」が、なかなかよかったのだった。見逃していた分が残念。
タイトルだけ見るとなんだかレンタル家族とかをイメージしてしまうけれど、そういうわけではない。高校二年生の女の子が友達との記憶だけ一週間でリセットされてしまってすべて忘れてしまうという設定の話。友達というほど親しくはない同級生ほかとの記憶はそのままなので、親しい友達関係にある人とのことだけすっかり忘れてしまうという。ただ、両親などは別で忘れることはないと。
いかにも無理があるような奇妙な設定ではあるのだけれど、そこは漫画なのだしそういうものとしてとらえると不思議な世界が開けてきたのだった。毎週月曜日になると先週はあんなに親しく話していた人もまったくの見ず知らずの人になってしまう。そのギャップが怖いくらいに描かれたりして最初はちょっとドキリとするのだった。
それにもめげずに毎週友達申請していく彼がなんともいじらしかったり、小心者っぷりがなさけなかったり、まあいろいろ。そうして描かれるちょっとずつの物語の変化が実にすがすがしく見ているこちらもうれしくなってしまったりする。
久々にちょっとやられてしまった感が。
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