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ラスト・トリック

 町の資産家一族の長男で医師のフランクと結婚することになった会計士のヘイデン。フランク自身は一介の医師という立場をわきまえているものの、ふたりの弟が不動産会社を経営して一族の資産管理などまでしている。フランクはもはや高齢で、ヘイデンとはやや歳の差が大きい。正直弟ふたりは普通の市民であるヘイデンにあまり好意をいだいていない。

 ある日スラム街の牧師がフランクに話があるとたずねてくるが不在なのでヘイデンが話を聞く。弟たちの不動産会社が再開発だといってスラムの住民を強制的に排除して建物を壊そうとしていると。貧しいものばかりでいくあてもない。なんとかしてもらえないかといった訴え。

 実際みると大変な状況で、なんとかしたいとフランクにもちかけ、弟たちにいったん話をとめさせることに成功する。ある日フランクは遺言書をヘイデンにわたし、それもあって弟ふたりの動きが剣呑になってくる。あの女に財産をやるなんて許せないといったところで。

 それからフランクを誘拐同然にしたり、酒を飲んではいけないというのに無理やり飲ませて体調を悪化させたりしながらも、妻ヘイデンの悪行をでっちあげてついには裁判に。すっかりはめられたヘイデンはとうとう裁判にも負けて夫フランクへの接近禁止命令まで受けてしまう。

 そんな中でさらに弟たちの不在にどうしてもフランクに会うようにと仕向けられて夜中にこっそりと忍び込むヘイデンにさらにわながしかけられる。フランクの殺人の罪まで着せられようとする。ヘイデンの兄や会計事務所の同僚などが裁判で一緒に戦うのだけれど、はたして勝ち目はあるのかというほど不利。

 レビューでは評判があまりよくないようなのだけれど、確かに中盤に無用なシーンとかがあったりで映画の構成という点では少々難があるようには思える。といって物語りそのものはどうかといえば、案外鬼気迫るサスペンスという感がうまくでていて楽しめると思うのだが。最後のどんでん返しもなかなかうまい感じ。ただ、少々あっさりと片付けすぎてしまった感があるのは否めないところで、どうもそのあたりが弱い映画が多いような。まあ、それだからこそ、無料で配信されたりするのだろうなとも。

 難がないとはいえないものの、なかなかに楽しめるサスペンスなのも確かだとは思う。邦題はやはりどうもいまひとつな感じだ。

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アメイジングD.C. 2013-04-02

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