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お蚕さん

 群馬県の富岡製糸場が世界遺産になりそうだとのことでにわかに人気が高まっているらしく、なかなかに混雑もしているし、いろいろと不便なことが増えてきているようで。話題だから人気だからと集まる人が増えるのは自然な流れと思うのであれば、行列になってしまったり、それゆえに不便になってしまうこともまた自らがまねいている事象のひとつと思うことも必要なのかも。

 同時にそうしたある意味権威的なものの恩恵にあずかろうというところであれば(もちろんそればかりではないのは承知のうえで)そうした状況(認定・指定されたときの人出まで想定して事前に準備しておくといったこともまた受け入れる側のなしておくべきことだったのかも。

 とまあ、それは余談で、近代産業の歴史的なものとして世界に認識されるというのはうれしいこと。このところの新聞記事などによれば、富岡で学んで長野県下でそれを広めたということでもあったようで、実際県内広くで養蚕は盛んだった。岡谷がそうであるし、先ごろの映画「ひとり息子」の上田もそうであるし、長野でもあちこちに桑の木が残り、かつては養蚕をしていた農家の名残も以前はまだ残っていたものだった。

 父の実家でも蚕を飼っていたので、子供の頃に行くと蚕の白く冷たい体に触って、まさに絹のような肌ざわりを実感したことも。実際に作業を手伝ったことまではないけれど、蚕のいる暮らしそのものには特に抵抗はないし、なかなか愛らしいとさえ思える。

 そもそも長野では(主には北信なのかもしれないが)蚕のさなぎの佃煮を食べていたりということもあるわけで(以前書いた)。また、さらにはこれを歌えるかどうかで長野県人かどうかすぐわかるとまで言われる県歌「信濃の国」でも「蚕飼(こが)いの業(わざ)の打ちひらけ」と歌われているくらいで、養蚕とのかかわりは案外深いのだった。(残念ながら近年は小中学校で教えなくなったらしく、知らない世代が増えつつあるらしい)

 もっとも、「ああ、野麦峠」あたりの映画化など「女工哀史」の印象が強いのもまた事実なのかもしれない。

 富岡の例を機にして、長野県内でも養蚕の歴史や現状を変えていこうという動きもあるようで、さてどのような変化があるのか。

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