土牛の醍醐・味
NHK 日曜美術館で奥村土牛(おくむら とぎゅう)。残念ながら都合により冒頭部分だけしか見られなかったけれど醍醐寺の桜を描いたという醍醐という作品など見る。著名な牛のものもでてきたりはしていた。
あまり詳しく知らないままにいたのだけれど 101 歳まで絵筆をとりつづけたらしく、しかも老いて尚実際にその場で見て描くことにこだわっていたのだとか。富士山の見えるお気に入りの宿に出向いてはスケッチを重ねたとか。なにかに打ち込む人のなんという生命力。
土牛の絵はなんともいえない静かな魅力があって、シンプルなよさというかごてごてしないよさというか。実のところ名前くらいであまり知らなかったのだけれど、佐久に記念美術館がありそこを数回訪ねてみてなんとも気に入ってしまったのだった。美術館を含む庭園のよさもまた魅力なのだけれど。
あまり知られていないのか訪れる人も案外少なかった当時。今どうであるかは定かではないものの、押すな押すなということは恐らくないであろうから、じっくりと見てくるにはなかなかよいところなのです。ほいほいと行けるほどには近くないのだけれど、また行ってみたいなあと思いつつ見ていた。
たださんあたりは野辺山とか臼田とか詣でるついでに十分立ち寄れるのではなかろうかと。もちろん、興味があえばということではあるのだけれど。日本酒に興味がという向きにはすぐ近くに酒蔵もあってこちらもおすすめだったりはするのだった。
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