風を見た少年
アニメになっていたのかというのが第一印象で、ニコルさんの本が出ているのは知っていた。つまり読んではいない。信濃町にお住まいなのである意味地元に根付いた外国出身のおじさんという親しみはあるのだけれど、近頃は年齢のせいもあるのかもしれないけれど、なにやっているのかわからなくなってしまった。ある意味ではソローのウォールデンみたいな印象か。
話がそれた。
なにやらかつては空を飛んでいた種族の末裔かなにかという少年がでてくる。父親は科学者で悪いやつに利用されて研究成果を破壊して逃げようとしたけれど捕まってしまい死んでしまうと。少年は逃げ延びて見知らぬ町で助けられすっかり忘れて暮らしていたのだけれど、その悪いやつらはやっぱりやってくると。どうして悪いやつというのは世界征服が好きなのだろう。
正直に言ってしまうともうまるっきり宮崎アニメの焼き直しなんじゃないの? というような設定や展開で、少々お粗末な感じがしてしまう。レジスタンスの活動が失敗して少年も死んでしまって、しかも死にながらも魂だけ? で悪いやつを道連れにして平和をもたらしました。めでたしめでたしという終わり。
ニコルさん、こんなにも陳腐な子供向けの物語を書かれていたのだろうか。いや、アニメと原作は別物なのかもしれない。それにしてもジブリをコピーしたのかというような印象ばかり残ってしまってどうにもよろしくない。素材としては面白そうだったのだがなあ。
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