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来るべき世界

 H.G.ウェルズが原作・脚本というので見てみる。いや、どこかで噂に聞いた記憶くらいはあるのだけれど、実際に見るのはこれがはじめて。1936 年というので実に古くて、その割りには多少の古臭さは別として案外見られる映画になっているのは映像的にたいしたものだと。

 平和な町にも戦争がやってきて、そんな戦争が 20 年も続き、終わったと思ったものの町は疲弊していてある意味独裁者が支配する町になっていたと。そこへ飛行機がやってきて、今でもあんな飛行機があったのか? とか、燃料はどうしたのだとか騒ぎになるが、この独裁者が操縦士を逮捕してしまうと。

 操縦士いわく、自分たちのいるところは科学が進んでいてこんな飛行機はまだまだたくさんあるし、燃料もある。実に平和な町だからここも一緒にやっていこうじゃないか。ところが独裁者というのはそういうことが嫌いなので、飛行機を奪ってしまえとか、逆に燃料を奪おうとかいろいろ考える。そのうちに操縦士の仲間がやってきて(しかも巨大なギガントみたいな飛行機で)次々と仲間たちが落下傘で降下してくる。そうして町は平和になりましたとさ。

 時代は進み科学文明も進み、人々は幸せに暮らして。という 2030 年くらいの時代にまで月日は流れる。なにやらハイウェイが走り、エレベータみたいなものが実に優雅に動き、なにやらローマ時代かというような衣装の人々。いよいよ月へ人類を送るぞという話になっているのだが、そんなことはやめるべきだという派閥が暴動を起こす。月ロケット一番のりには大統領だか首相だかの地位についたかつての操縦士(科学者)の娘とそのいいなづけが乗り込むことに。打ち上げを阻止しようとして退去する反対派。そしてなんとか打ち上げてしまうのだった。

 というところで物語りは終わる。えっ?

 作られた時代のわりには案外よく作られていて、さほど見劣りがしないのがすばらしい。もちろん昨今の CG 全盛の特撮からしたらお粗末でしかないのだけれど、そのわりによく作られている。話の展開にしても社会の未来とか思想の陥穽といったところが現実を思わせるようで、結構風刺としてもきいているところはある。

 ただ、やはりロケット打ち上げて終わってしまうというのは、そのあとどうなったの? というところでちょっともやもやしてしまう。戦争の件がやや長すぎたということかもしれない。

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有限会社フォワード 2007-03-31

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