エンド・オブ・デイズ
世紀末の頃やたらといろんな妙な噂とかが流れていて、これが世紀末の不安や不穏というやつかと思ったものだった。コンピュータには 2000 年問題なんて噂されて大混乱が起こるのではなどといわれたりもしたのだった。
そんな奇妙な不安な雰囲気をうまく利用してという商売が映画というやつは得意だ。ということでそんな世紀末にはなんだかわからないことが、にわかには信じがたいことまでもが起こりうるのだといわんばかりの映画。なんたって悪魔がやってきて選ばれし女性に子供を産ませるのだというオカルトじみた儀式を描くのだから。
いくらなんでもと思っても映像作りがうまいので、なんとなくそんな気にさせられてしまうというのが、ある意味ハリウッド映画なのかも。いや、もちろん作り物だとはわかっているし、さすがにそこまで莫迦じゃないというのももちろんあるけれど、見ている間くらいはそうしたことを気にしない程度には集中させてくれるというところはやはりうまさなのかなと。
展開そのものはごくごくシンプルなので、さあいったいどう決着つけるのさ、と楽しみつつ見ていればよい。とはいえいささかあっけないともいえるけれど。あれほどの強さを持っていた悪魔なのに。
まあ、ハリウッドの宗教色を持った映画というのはいずれもそうしたところに落ち着くわけで(神を信じなさい的な)、それもまた予定調和。シュワルツネッガーがまだまだ若い(というには年寄りではあるけれど)のがなんとも素敵。
ということで可もなく不可もなく。
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