消え行く電子書籍、消え行くビデオゲーム
電子書籍のサービスが終了になって、これまで購入した本を読むことができなくなるという現実がここへきてでてきているようなのだけれど、各社のサービスの違いがあるのでそれぞれが具体的にどうであるのかはわからないものの、予想された未来には到達したということなのかと。別のサービスに移行するとか、本そのものは無理だが金額分のクーポンで移行するとかいろいろあるらしい。いずれにしても本そのものを購入したのではなく、電子書籍を読む権利を買っているだけ(時限的に)というのは、他においても基本的な線としてはあるのかもしれない。
年末からたまたま購入することになった SONY の ReaderStore の本。これは東芝? だったかの独自企画 MNH ファイル形式とからしくてそのままではいかんともしがたいようだけれど、ファイルのコピーなどは出来る様子。よってダウンロード期限が過ぎてしまったような図書であっても、バックアップを用意しておけば万一の削除・消滅にも一応対処できる様子。
とはいえスマートフォンであるとかタブレットであるとかもいずれ寿命がきたり壊れたりがあるはずで、新機種になったときに単にコピーしなおしただけでいけるのかどうかはよくわからない(試してみる環境にはないので)。ただ、そうはいっても Reader Store アプリなりが使えない環境に将来なれば(Reader 端末の製造終了、修理不可とかも)本のファイルがあっても読めないという状況は起こりうるわけだ。
同様に、昔のゲーム専用機のゲームとかもそういうことなのかなとふと思った。ファミコンであるとかスーパーファミコンにしてもすでに販売はされていないわけで、手持ちのハードとソフトが動作するうちはまだしも、それが動作しなくなったらどんなにプレイしたいと思ってももうできないのだなあと。
なかには後継の機種に懐かしのゲームが移植されるなんてことは、特に任天堂方面ではあったりもするようだけれど、すべてのソフトがそうであるわけでもなく、どんなに個人的に好きだったゲームであっても、ずっとそれをプレイすることは必ずしもかなわないのだなと。
PlayStation についても今や 4 が登場する時代になってしまい、1 は当然ながら 2 ですらももう化石的な存在。我が家にあるのは PS2 なのだけれど、本体付属だったコントローラの調子がよろしくない。対戦用にともうひとつ持っているので、そちらは問題ないけれど、本体にしろコントローラにしろもはや替えがないのだなと思うと、案外寿命というのは短いのかもしれないなあ、などとも思うのだった。
特に PlayStation の場合は切り捨てがはっきりしていたので、確か PS3 では PS2 以前のソフトは使えなかったのではないかと。まして PS4 。そうなれば、本当にあのゲームもこのゲームももう遊べないわけかと。
これがボードゲームとかトランプとかだったら比較的代用がきくというもので、駒がなければ大きさのあうもので代用も可能だし、トランプなら無地のカードがついていたりもしたものだった(最近の事情は知らない)。ビデオゲームというのはそういう意味では長く遊び続けるということができないものなのかもしれないなと。ちょっと残念。
そういう意味では恐らくはもっとも活況を呈した時代であったろう PS1 PS2 時代のソフトをまた使えるように、PS2 の生産を限定的にでもやってみたら面白いのではないかなあ、などとも思うのだけれど。いや、個人的な希望も含めて。
これがカセットテープとかならまだ現役であるし、アナログレコードにしても細々だけれど延命されているようだし。VHS ビデオはさすがに絶滅寸前ではあるものの、なんだかただただ消えていくだけというのは残念だなあと思ってしまうのだった。
もっとも、ここ数年はすっかり PS2 でゲームをするということもなくなってしまったのだけれど。
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