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美しき諍い女

 評判だけは知っていたのでいつかは見てみたいと思っていた。で、見たら、個人的にはさほど面白くもないという。芸術家というのは傲慢だなあという感じにしか思えず。これほど長くする必要もあったのだろうか、などとも思ってしまう。

 著名な画家だがいまは創作をやめてしまっているらしき老人(といっていいくらいの年齢か)。そこを若い画家の男が彼女を連れて訪ねると。その女性を見ていてなんとなく中断していた創作意欲をそそられる老画家。その求めに応じてデッサンに応じてついには中断していた作品「美しき諍い女(め)」の制作にとりかかると。

 かつてそれは妻をモデルに描かれていたけれど、中断されたまま。そのキャンバスに上書きして新しく描きはじめたことに動揺を隠せない妻。まだ老年というわけではない歳の離れた妻ではあるものの、それでもかつての若々しさはもう失われた中年といったところ。

 そんな制作過程が延々と描かれていて、まるでポーズ人形のように彼女にポーズをつけさせる。それがまた不自然で奇妙な無理のあるポーズばかり。どうしてこう芸術家というのは奇妙なポーズばかりとらせるのだろうかと。そうして一応完成はするものの、それ自体は結局夜間に壁に埋め込んでしまう。そうしてあたりさわりのない代作を用意しておいて一堂には披露する。

 芸術的なということには一定の理解はするけれど、どこがそれほど高い評価を受けたのかはまったく理解できない作品ではあった。まあ、凡人には無縁の作品なのかもしれないけれど。4時間あまりという長い映画にする必要もはたしてあったのだろうかというところも。

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