女囚さそり 第41雑居房
一作目がほどほどではあったので二作目を見てみたのだけれど、どうにもこれはよろしくなかった。なんだかもう脚本がグダグダな感じで脈絡がなさすぎるというか。「こんなシーンどう?」「こんなカット撮りたいよね」というアイデアだけを散発的に並べてみたというもので、しかも演出に妙に芝居がかったカットを多様したりしているのもまた不似合い。ひたすら看守の極悪非道ぶりばかりが目に付いてしまうのも(そういう物語とはいえ)どうにも興ざめ。
一作目は梶芽衣子さんの良さがあったからまだ見られたというところはあったのに、今度はそれもさほどなく二匹目のどじょうを狙うにもお粗末すぎるのではないのか、などと思ってしまうくらい。さそりってそんな話だったろうか。タイトルとの関連もさほどなく、本当にイメージだけになってしまっていて残念。
どうやらまだもうふたつくらいあるらしいのだけれど、もはや見る気になれないのだった。まあ、当時のまだ更地が広がる東京の風景を見るというくらいには価値はあるかもしれないけれど。
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