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総額表示と本体価格表示

 消費税率の改定までひと月を切って、4 月からは 8% に、そして来年の 10 月くらい? だったかには恐らく(間違いなく?) 10% になると思われる。で、中小の企業などが大手などから消費税増加分を拒否されるようなことがあってはいけないといったことからいろいろ監視するための法案であるとかいろいろ作られたようなのだった。弱いものを守りましょうと。ま、それはそれで重要だし、よいことだろうとは思う。が、そこにこれまで総額表示にしなさいと義務付けてきたことを、しばらくは本体表示にしてもいいよとかいう特例を作ってしまったのは、さてどうなのだろう、などとは思うのだった。

 昨年の終わりくらいからか、チラシなどの価格表示に本体価格とか税抜きといった表示が見られるようになって、つまりそれがこの経過措置といったやつなのだけれど、この意味は本当にあるのだろうか。一応の言い分としては表示している値段があがったのは便乗値上げとかではなくて増税分のことがあってですからというのを明確にするためらしいのだけれど、 3% 増えるということはほとんどの人はわかっているはずのことだと思うのだが。

 もちろんいちいち計算して 3% 以上増えているとかまで考えることはないだろうけれど、これまでの値段に対してあまりにも増えていればなにか変だとわかるし、数円程度(食品とかならそのくらい)のことならば 3% 程度のことなのだろうなとなんとなく思う程度に。

 にもかかわらずあえて表示方法を変えようとスーパーの業界で足並みをそろえようとしたりというのは、つまり本体価格にしておくと安くなったように錯覚するからということなのだろうなと。それで自分のところだけ総額のままでは「あそこは高い」と思われかねないと。

 しかし、考えると本体価格には当然レジで税金が付加されるわけで、支払いの段になって「あ!」という哀しい事態にならないとも限らない。まあ、よほどでなければそこまで無謀な買い物はしないだろうけれど。

 その表示方法の変更のためにも費用はかかるだろうに。さらに、調べてみればやはり経過措置でしかないので 2017 年 3 月 31 日までしかそれを認めていない。どんなに続けてもそこまでの話。ゆくゆくは総額に戻さざるを得ない。さらには、届けをしてきちんと消費者にわかるように表示するという条件で本体価格での表示が認められているらしい。そして、できるだけ早くに総額に戻すように努める義務も明記されている。

 いったい何のために本体価格表示が期間限定で認められる必要があったのだろう?

 本体価格にしている店でもレジの計算方法はまちまちだ。とある店ではレジで単体ごとに消費税が計算されていて、売り場の値札は本体価格だが、レジではさならが総額表示であるかのように税込み価格でしか表示されない。

 別のある店では本体価格の合計に税金が追加される形式。この場合、状況によっては総額で計算していたときよりも数円程度安くなることもある。端数の問題で。

 となると、本体で表示しながら実は総額で計算している店では、年間あたりだと場合によっては相当額の食い違いが生じる可能性もあるのではないか。それはある意味脱税にもつながるのではないのか。ということも想像できるのだけれど。どうなのだろう。(ま、ではこれまではどうだったのだ? ということではあるけれど)

 いったん本体表示にしてしまったところは、今後最終的にまた総額表示に戻すときに、非常に価格があがった感を与えてしまうということに考えはいたったのだろうか? それこそ今よりもっとダメージになるのではないのか、などとも思うのだが。

 なんだか奇妙なことばかりに熱心であるような気がする日本。

#もちろん、厳密にいえば本体がいくらで消費税がいくらで、とするほうが適切なのかもとは思うけれど。

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