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お弁当はお弁当だけにあらず

 NHK の「きょうの料理」は好きなので時々見る。好きなのに時々なのか? とかいうことはさておき、この一年すっかり見逃していたのを知って残念に思ったのが、栗原はるみさんとアンディーさんのコンビでやっていたお弁当作りのシリーズ。手軽に作れるお弁当おかずを紹介しつつ、毎回お弁当をつめて楽しむという感じだった。本当に最後の二回分くらいだけちゃんと見ただけなので残念。

 あまり厳密すぎないあたりがなんともよくて、それでいてポイントはちゃんと抑えていて、簡単でもちろんおいしい。そういうヒントがあるのは食事のちょっとしたアクセントにもなってうれしい。

 先日はひじきの生姜煮を知って試してみたのだけれど、これが実によかった。ひじき煮というとどうしても人参や大豆、油揚げなどといった組み合わせばかりになってしまうのだけれど、実にシンプルに生姜を加えるだけというもの。しかも、生姜にいたってはみじん切りにしたものを最後に火を止めてから加えて混ぜるだけというシンプルさ。

 ところが、その生姜の風味が実にいいアクセントになっていて噛み応えの食感のよさといい、香りのよさといい、ついついあとをひく美味しさ。よくあるひじき煮はやや単調な重い感じがしてしまうけれど、この味わいはなんとも新鮮。

 このほどやっていた選集で知ったものとしては、さばそぼろであったり、ドライカレーであったり、ジャガイモをカリカリに炒めたやつだったり、簡単だけどおいしそうなものが多くて、お弁当でなくとも常備菜として役立ちそうなものがたくさんあったのだなあと、思うたびまた悔しくなる。

 もっとも、今はウェブにちゃんとレシピも残るようになっているので、それを参考にしていけばよいだけなのだけれど、やはり番組として楽しみたかったなあという悔しさが。

 昔はジャガイモをよく炒めて食べたものだったけれど、今度はこのレシピを試してみよう。いなりずしも作ってみようかなあ。などと作ることは楽しいのだった。もちろん、食べることも楽しい。

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