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バニシング・レーサー

 長らく音信不通だった息子ふたり。何度も手紙を出したらしいがいつもあて先不明とか転送できないとかで戻ってきたらしく、ようやく届いたときにはずいぶんと日にちがたっていたらしい。で、母親が亡くなったということで帰ってくる。お世話になった修道院ではなにかと叱られるのだが、どうやらこのシスターには口答えができないくらいには世話になっているらしい。

 遺産といってもたいしたものがあるでもなく、母親が経営していた古い自動車整備工場があるだけ。いかにもボロボロでいつ壊れるか、廃業したのかといった風情。思わず向かいの羽振りのよい自動車会社のほうに目が向いてしまったものの現実は違う。さらには、そこにはなぜか若い女性の整備士がひとり働いていて、雇用継続を望んでいる。さて、どうしようと。

 一方で向かいの会社は実はそこもふくめてあたり一体を買収して再開発する計画を持っていて、資産家と交渉中。母親も亡くなったので息子ふたりが廃業ときめてくれたら文句はない。こちらでいい値で買い取ろうと持ちかけるのだが失敗。

 工場の再建に向けて手伝いをと若いシスターたちを連れてきたので、さてと考えたのが水着のおねえさんが洗車してくれるというサービス。これがあたって儲かるようになるものの、面白くないのは向かいの自動車会社。いろいろ手を尽くしてとうとう税務関係で不備があるから金を納めないとならないという話に。といってそんな金はない。どうする。というところで自動車レースを知る。

 そういえば整備士の彼女は腕っこき。いかしたエンジンもそういえばあったよということでレース車を作り上げて参戦。お向かいさんも優勝なんてさせるものかと参戦してレースはもうレースというよりはプロレスかという大混戦。

 アメリカ的なしつこすぎるコメディではなく、ドタバタもよく練られていてなかなか楽しい。若いシスターたちのお色気なんかも楽しみつつ、テンポの良いやりとりであっというまのエンディング。痛快で爽快で笑える。けれどちょっと泣かせる、そんな意外と後味のよい作品だった。

 なんだか面白い映画が見たい。そんなときにはちょっといい映画かも。

B000KCI8U2バニシング・レーサー [DVD]
クリストフ・シュレヴィンスキー
フルメディア 2006-10-27

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