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落語でブッダで白骨の章

 E テレで放送中の「落語でブッダ」を全部ではないのだが時々見ている。落語のなかにある仏教の教えや仏教的な教えをひもとくといった感じの番組。ちなんだ落語をお寺の境内に高座を作って演じてもらい、その後落語の内容を読み解くといったもので、落語そのものはとても時間内におさまるわけではないのでポイントとなる部分以外はあらすじなどを説明している。おかげで「25 分で落語」といった趣でもある。

 先日は「お文さん」という落語をとりあげていて、下げのあたりになって浄土真宗の白骨の章を読み上げるのだった。たまたまよく耳にするものだから、なるほどとあらためて思いつつ見ていた。

 それにしても、なにかというと葬儀の際などにこの部分を紹介するので、素人すらにわかに覚えてしまいそうなのだが、いつもこれでは芸がないのではないかなどとも思っていたり。もっとも芸ではないのだからそれでよいのだ。まことに人生の最後にあって、よい教えではないかといえば言えるのではあるけれど。

 で、舞台のお店の若旦那が毎日それを朗誦されている。かつてはそうした風景があたりまえであったのだなと。古典的な落語は昔の暮らしぶりを知るという意味でもなかなか興味深いものがあるなと。

 それにしても、やはりいつもいつも白骨のお話ばかりでは、という思いも捨てきれないなあ。あれほどたくさんあるのだから、たまにはちょっと違ったお話も伺いたいものであるなと。それもまたお坊さんのお勤めというものではないのかなあ、なんて。

4141897752落語でブッダ―落語がわかる 仏教が楽しくなる (趣味Do楽)
釈 徹宗
NHK出版 2013-11-25

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