シャッフルとカット
冬とか正月とかこたつでトランプといったことも昔は多かった。日本だと「トランプを切る」という表現をして、まあはさみを持ち出してしまうような子供があるいは今ならいるかもしれない。英語だとシャッフルというところかと思うけれど、トランプ(カード)の世界で言えば、そこにカットが加わる。
カットはごくごく簡単な混ぜ方で、たとえばトランプ1組を片手に持って、空いた手でその中ほどで分けて上側を取る。それを机の上に置いてから残ったカードをその上に載せる。これで二分割のカットができる。
同様に三つにするともう少し細かく混ぜることができる。上から三分の一程度を取り除いて机に置く。残りの半分ほどを取って今の(上)部分とは別に横に置く。最後の下部分を(中)の上に置いてから、はじめの(上)をさらに載せる。中、下、上という順序でカットされる。
もっとも、この場合は単純に上、中、下と積んでいってもそれなりには混ざる。
考えてみると、トランプを切るという作業をするときの動作は基本的にカットを細かく行っているという感じかもしれない。片手にトランプ1組を持って全体を少し斜めにずらしておく。そうして上から少しずつ空いた手に移動させていく。数枚程度の小さな山にしてそれを積み重ねているというイメージ。
一方でシャッフル。マジシャンとかがよく見せてくれるちょっとカッコいい感じも。基本的にはカードを半分に分けて、その両方を少しずつ交互に落とすようにしていって全体を混ぜ合わせる。より細かくという感じはあるけれど、カードゲームではカットとシャッフルを適度に組み合わせて切ることで、ほどよく混ざり合うとされているのだった。
カードになれた人だと片手でシャッフルしたりもできるのだけれど、まあそれはある意味格好つけるためのものでしかないかもしれない。マジックとかでショートして見せる必要があれば、それはそれで絵になるのだけれど、普通はそんな無茶なことをすることまではない。いや、昔ずいぶん練習はしたのだけれど。
と、今回カードゲームアプリを作るにあたって、シャッフルについてあれこれ考えたりしたので、ふと思い出したところを記録しておこうかと。
まあ、リアルカードを手に持って時間をあまり気にせずにゆったりプレイするのもまた楽しい。移動中ならばスマートフォンアプリとかが便利だろうけどねと。
[ K算しようぜ! - Google Play の Android アプリ ]
絶版かと思っていたら、まだあるらしい。お薦め。
![]() | トランプ ひとり遊び88選 野崎昭弘 朝日新聞出版 1990-12-20 by G-Tools |
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