最後のひとつまで?
またこの季節になってしまった。わが事ではないとはいえ、いったいいつまで続けたらよいのだろうと。販売されたすべての数を回収するまで、ということであれば、おそらくそんな日は絶対に来ないであろうとも思うわけで。
たとえばパロマのガス給湯器とかも数年前に事故を起こした原因が整備の不良とかで回収騒ぎになったものの、あっという間に見聞きしなくなってしまった。すべて回収や修理が完了したというのだろうか?
ほかにも類似の例はときどきあるわけだけれど、ここまで長年続いているのはパナソニックくらいだ。最近はじまった TDK の加湿器も、昨年だったかの火災事故原因と目されることから回収のチラシなどがはいっているけれど、さて、これはいつまで続くのだろう。
ではということでパナソニックのサイトを見ると、チラシと同程度の内容しかなかった。「今でも見つかっています」というのであれば、年次の回収数くらいはサイトに記すべきなのではなかろうかとも。製造・販売した台数がどれほどで、回収をはじめて以降年次データとしてどのような数字になっているのかというのはあってよいのではないかなと。
その上で、まだ残っていると思われる台数がどれくらいということが示されるほうがよくはないか。あるいはチラシにもそうした情報があるほうがよりよいのではないかと。
で、本当にいつまで続けなくてはいけないのだろうかと。正直いって受けてとしてはもはや麻痺してきている。チラシが新聞に入ったり、地域配達の郵便で全戸に届けられたりしても「まだやっているのか」という感じになってきている。いい加減ケリをつける時期にあるんじゃないかと。
方策としては日本お得意の自己申告制をそろそろやめて、どうせ費用をかけざるを得ないのならばローラー作戦ですべて回る。もちろん、転出転入はずいじあるから絶対的にというのは無理だけれど、しまったまま忘れられているのはそうした引越しを繰り返すような家庭とは思えないので、そのあたりは無視してもよいレベルなのではなかろうかと。それで、終了宣言してもよいのではないかと。
もっとも、それは本当に費用も人手も時間もかかる。より現実的には具体的な成果の数字を担当省庁などに報告のうえ、国として終結宣言を出すということも考えてよいのではないかと。以降もしも見つかったらメーカーが回収するとして、仮に事故があったとしても企業責任を問わないという方向で。もう十分にやったのだからということで。
そうでもしないと何十年何百年も延々と続けるようになってしまう。それはあまりにも無意味ではないかと。はっきり言ってもしもしまいこんだままの人はいい加減どうにかしろよと。さっさと確認しろよと。仮に自分では確認が難しいというのであれば、誰かに頼むかはたまたメーカーに相談するというのだってよいのではないか。とにかくいい加減終わりにする努力をするべき時期じゃないのかと、いよいよ思ってしまようになってきた。
いや、すでに少し前からそんな風には思っていたし書いたこともあるのだけれど、いよいよもってやるべきなのではないかなあと、この頃のチラシを見てあらためて思うのだった。
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