ゼロだけどたくさん
「サイエンスゼロ」で原発の廃炉作業についてやっていた。四号炉の使用済み燃料プールに落ちた大量の瓦礫をどう除去するのかというあたりを前半にやっていて、そういうちまちました面倒な作業だったのだなあとよくわかった。現在進行形ではあるけれど。
燃料棒を移すためにはそこにちらばった多数のコンクリート片であるとかを取り除く必要があって、大小さまざま。さらに燃料棒をひっかけるために取り付けてあるハンドル部分が邪魔をする。これら大小のものを慎重に安全に取り除くために、わざわざいくつものはさむ装置を作成し、その素材によって柔らかく扱える空気圧で操作するものや、がっしりとつかむ水圧によるものやで作業をすると。
それらをチェーンクレーンでもって地道に下ろして移動してつかんであげてと。一番大きな金属の構造物は 4 つの器具をつかって四箇所をつかみ、慎重に取り出すと。
実験用のプールで二ヶ月にわたって専門のチームが訓練を行い、そのうえで現場にはいり、6 つのチームが交代で作業にあたっているとか。線量管理のためからも人数の確保は大変だよなあと。
現在も進行中で完了できるのは来年の 5 月くらいかというような予定らしい。ニュースとかでたまに話題になるとはいえ、ここまでしっかりと伝えてくれることがないので貴重だった。まあ、そのうちに NHK スペシャルでやるのかもしれないけれど。こうしたことを継続的にきちんとやってくれるというところも NHK ではある。
そういえば、当時水野解説委員のことを「嘘ばかり言っている」とか揶揄していたかたがたは今どうされているのだろうなあ。
追記:
タイトルを変更しました。(旧題「サイエンスゼロを見よう」)
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コメント
NHK経営委員会委員が、みんなアベちゃんのお友達というトンデモなことになってしまったので、こういう客観的な報道がいつまで続けられるのか、非常に危ぶまれる状況ではありますねえ。
投稿: 黒豆 | 2013.11.11 18:46
本当ですねえ。
こういうのはそういう力の及ばないところで選考されるべきなのでしょうに。
こんなことだから国営放送だなんて揶揄されるんでしょうねえ。
投稿: ムムリク | 2013.11.11 21:35