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象のお引越し

 E テレ「地球ドラマチック」で象の引越し作戦。アフリカで象が食料を求めて人の住んでいるところにも出てくるようになってしまい、人はひとで象がその食事のために草木を食べつくしてしまったり、農作物への被害がでてしまうのを嫌い罠をしかけたり。人と象との関係が非常に悪くなってしまったと。距離は離れているけれど自然保護区へ象を移送すれば人も象も幸せになれるのではないか、ということで引越し作戦が行われたと。(という番組は 2010 年制作らしい)

 で、象といえばなによりも大きな哺乳動物なので素人がうかつにやろうとしてもうまくいかないし、そもそもどうしていいかもよくわからない。ということで獣医師らを含む専門チームが応援にやってくる。ヘリコプターで比較的広い場所に誘導してから麻酔を打ち、その間に移送用のコンテナに積み込む。そうして保護区へ移動して放す。

 といってしまうと簡単だけれど、象はその体重によって長く横になったままでは死んでしまうのだという。肺が押しつぶされて血管が破れ肺に血液がたまってしまい、呼吸ができなくなるそうで、象は短時間横になることはあっても常に立ったまま生活している動物なのだとか。

 まるでマグロとか鮫が泳ぎ続けないと死んでしまうのとも似て、象にそんな一面があるなどとは知る由もなく。ということで、コンテナに移したら麻酔を解く注射をしてすばやく目覚めさせ、そして自力で起き上がってもらわなくてはならないなど困難が多いのだった。

 麻酔で横になっても安心はできなくて、複数いる状況や地形的な問題で呼吸がうまくできなかったり。その象を移動させたり向きをかえたりしようとしても相手は巨体なのでなかなか簡単ではないと。ましてうっかり下敷きにされようものなら命はないと。

 最終的に 70 頭あまりのすべてを保護区に移送することができたのだけれど、途中困った実業家が「象は観光資源なので移送なんかされたら困る」と裁判所に訴えて一時移送計画が中断してしまうという事態もあったり。結局三週間あまりかかって終わったらしい。

 保護区には象がいなかったという事情もあって、そこで増えてくれたらという期待もあるのだとか。母子の象はかならず一緒に移送するとか、大きさによってきっちりと麻酔薬を使い分けるとか、まあとにかくひとすじなわでいかない作業で、なかなか興味深かった。

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