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「100分で名著 古事記」がはじまった

 E テレ「100 分で名著」で古事記がはじまった。古事記を読んだのは 6 年くらい前だったか。福永武彦さんの現代語訳を読んだのだけれど、部分的にはもう一声という感じはあったものの、まずまず読みやすく、そして楽しく読ませてもらった記憶がある。神様というのもいい加減であるなあとか、まあいろいろ。

 ギリシア神話にしろローマ神話にしろ、世界中の数多ある神話というのは、やはりフィクションであるというべきなのだろうと。信者の方は別の捉え方をするだろうし、したいのであろうけれど、冷静に考えればそれはやはりフィクションだ。(聖書などは編纂者や主義、派閥の違いによって好き勝手に編纂されていることからもフィクション以外の何者でもない。と、個人的には思う)

 そんな物語のひとつ、古事記。以前読んだときには、とにかく読んだというところでしかないので、今回研究者による解説をえながら読み解けるというのはなかなか楽しい。

 古事記では「なる」というのだが、自然発生的に誕生するという感覚は西洋のそれにはないようで、いかにも日本的な感覚らしく、それひとつをとってもなんともいえない魅力を感じる西洋人がいても不思議はないし、まして日本人的にはそうした感覚がしっくりするというのはあるのだろうなと。

 残る三回がなかなかに楽しみ。

4309406998現代語訳 古事記 (河出文庫)
福永 武彦
河出書房 2003-08-05

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 番組で解説をしている三浦さんの口語訳。

4167725010口語訳 古事記―神代篇 (文春文庫)
三浦 佑之
文藝春秋 2006-12

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4167725029口語訳 古事記―人代篇 (文春文庫)
三浦 佑之
文藝春秋 2006-12

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